2014年09月17日

脳の活性化でQOL向上♪

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脳の活性化でQOL向上♪
私がアロマテラピーの資格取得に向けて勉強していた頃に比べ、
その効用も様々なシーンにて、臨床例が上がり始めています。
この度ご紹介している記事も、昭和大学医学部教授 塩田清二先生によって発表されたもの。
                 (ハーブとアロマテラピー情報誌 LifewareBook 2014秋冬vol.20)

◇◆◇以下その文章より適宜抜粋◇◆◇

私たちの脳は普段3%しか使われていないといわれています。
そして、嗅覚だけが瞬時に脳に刺激を与えることができるのです。

こうした香りと脳との関係を調べるうちに、レモングラスやレモンなどの柑橘系の香りは、
自律神経を活性化させることが明らかになってきました。
脳血流を画像で計測する装置で調べたところ、
レモングラスの香り大脳皮質の前頭前野興奮することが確証されました。
感情・ムード・記憶などを司り、私たちの意思決定に大きな影響をもつのが前頭葉の前頭前野。嗅覚野にあるこの部分ににおいの情報が伝わることで、私たちの行動の起点となるのです。

高齢になってにおいを感じにくくなるのは、鼻ではなく脳の衰えによるもの。
においのセンサーは生きているのに、それを受け取って処理する脳が機能していない状態なのです。
中でもアルツハイマー型認知症の患者には、早期に脳の変性によると思われる嗅覚機能障害がよくみられます。
認知症における問題のひとつは、生活リズムの乱れ。
ある女性は認知症を患ってからは面倒くさくてなにもしなくなっていたのが、
レモングラスの芳香浴始めて1ヵ月で買い物や料理などができるようになり、
3ヵ月で記憶力が回復しました。

においを感じる脳の不思議が解明されれば、様々な香りが脳の中でどのように
「においの地図」を作っているかもわかってくると思います。
そうなれば、どの香りにどういう効能があるのか、いまよりも研究が進むと考えられます。
今後は認知症と同様に、患者数が多く大きな社会問題のひとつでもある精神疾患の分野でも、
アロマセラピーが役立つのではないかと考えています。
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日本国内で精油が使われている医療現場も増えています。
在宅・訪問看護の終末期医療では患者さんのQOL(Ouolity of Life)向上として、
アロママッサージが採用されています。

日本では病院を訪れた患者さんに大量の薬が処方されるケースが多いと思いますが、
アロマテラピーを補完医療として使えるようになれば、処方薬を減らすことができ、
薬の副作用も軽減できるかもしれません。
天然の精油がもつ香りの力に大きな期待を寄せています。

※その他、画面右のページ一覧◆こんな時アロマテラピー◆をご参照下さい。
posted by Senju at 11:58| ◆こんな時アロマテラピー