2019年12月19日

第33回じゃこむすび★句会報

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第33回じゃこむすびの会★句会報

去る2019年12月19日(木)、
第33回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

句会報のUPが、この度大変遅くなりましたこと、この場を借りて深くお詫び申し上げます。
また、納め句座ということで?佐木島在住の一草さんより、
受賞者宛にお祝いのお花をご用意頂くというサプライズもあり、この場を借りてお礼申し上げます。

第33回は、2019年最後の納め句座にして・・・
重鎮えやさんが、まさかのインフルエンザで欠席!
その代わり?に、欠席投句よりくにくにさん、席題1句よりめんまさん、
という初参加の男性2名を迎え、いつもとはまた違った空気感の会となりました。

席題は、この日1番に会場入りした亭々さんに出して頂きました『湯たんぽ』
季語ながら、皆さん記憶の紐をたぐりたぐり苦闘しておりました。

それでは、総勢12名(うち1名は席題1句のみの参加)による句会。
席題は【湯たんぽ】さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第33回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

と、その前に。。。
今回は、上位得点4句が同点につき、受賞者はナシということに!!!
それだけ、皆さんの実力が底上げされて来たともいえますね♫

(9点)極月や三途の河にバスガイド 亭々

(9点)君の字の癖知りし日に日記買ふ  睡々

(9点)もう誰の椀かわからぬ芋煮会  睡々

(9点)胸ぐらを取られたる如寒の月 依子

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選
空っぽの湯たんぽひとつ捨てた朝  舟々
湯たんぽを自分で題に出したものの・・・
子供の頃使っていた湯たんぽをそういやいつ捨てたかなと思い・・・
湯たんぽに限らず、色んなものをどうやって捨てたかなと思い。

古乃子 選 
極月や三途の河にバスガイド 亭々
意味はまったくわからないけれど、三途の河にバスガイドがいたら楽しいだろうなと思い頂きました。
極月、一年の終わり、人生の終わり、三途の河を暗くではなくひょうきんに表現がいい。

転児 選 
君の字の癖知りし日に日記買ふ  睡々
冬の俳句って、冬だから寒い、冬だから暖かくしましょうのどちらかだけど、
日記買う・・・温度感のない句かと思いきや、君の字の癖を知るホカホカ恋の句。
行為の中に温度があるな。

睡々 選 
鍋焼きの外に震えて室外機 転児
鍋焼きの温かさ、震えている室外機との対比。
室外機に気持ちが向く、鍋焼き食べたいのかなとか。
鍋焼きの庶民的な感じと句の持つユーモア感が合うと思い。

妙 選 
胸ぐらを取られたる如寒の月  依子
胸ぐらを摑まれるのではなく、取られる。
寒の月を見て・・・自分ではこういう表現は思い浮かばないけど、表現が素敵だなと共感した。

舟々 選 
湯たんぽの重さに揺れる洗い髪  古乃
湯たんぽが重いというのは、子供なのかな。
髪の毛が揺れる、幼い女の子が運んでいるのかな。
昭和的。時間と時代の映像が綺麗に浮かんだ。

めんま 選 
冬薔薇に強くあるよう気づかされ 桜子
バラって春先にバラ祭があるけど、冬にもしっかり咲いている。
環境の厳しさにも負けず・・・情景が浮かんだ。

依子 選 
休日のタルトタタンや冬麗 
タルトタタンって?とまず調べてみた。素敵なケーキ♫
冬うららの季語との取り合わせも、休日のウキウキとした感じが伝わってくる音感に仕上がりgood!

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

鳩尾の存在気づく師走かな 亭々
密かにこの日の高得点(8点)句。みぞおちが痛くなるまで食べ過ぎるな飲み過ぎるな(笑)

冬枯のミスタードーナツ試験勉強の子ら 古乃子
受験子で詠んだ方が・・・冬枯のミスタードーナツ・・・??等々この日の話題句でしたね。

変換もインフルエンザに侵されて 転児
インフルエンザのせいで変換も間違うよ?

侘助に乱るる心見透かされ 桜子
最近、季題と心象の語らい句がいいですね。

子らの顔ほどあるおたま芋煮会 睡々
行事句の連作は、句作の勉強になりますね!

クリスマスロボット達が動き出す 
色んな解釈が飛び出しましたね!

股引のそれはもう湯葉めいてをり 舟々
ユーモラス!

ああ寂し昨日も今日も湯たんぽよ めんま
初の席題句にして、寂しい男の嘆きがいいですね!

こかたしの花に飛び込む鳥一羽 ゆげる
客観写生の一句!

しゃれこうべごと生々しき枯蓮 えや
「ごと」は「如」?「毎」?

木枯しや理不尽さにも頭下げ くにくに
季語との響き合いといい、切なさがいいですね!

湯豆腐や気取りのいらぬ間柄 依子

〜以上〜
皆さんいつも本当にありがとうございます★★★

では、最後に今回のオマケ画像はコチラ
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NHK全国俳句大会にて、我らのお仲間古乃子さんが、見事特選二席に選ばれました♫
次のじゃこむすび句会でお祝い致しましょう♫

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

ちなみに次回開催じゃこむすび句会は。。。

会場:尾道居酒屋「なお吉」2階
開催日時:2020年2月20日(木)19時〜
参加費:お料理3500円+別途各自ドリンク代(+お気持ち会運営費)
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 2020年2月18日18時厳守
欠席投句可:参加費用500円
まずは参加希望有無を、2月18日(火)下記いずれかの手段にて。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
      

posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音