新型コロナウイルス感染防止外出自粛バージョンということで、
またこの度は、別で開催中の「一汁一飯まだまだ俳句勉強会」のメンバーさんでもある・・・
くにくにさん、十豆加(ととか)さんのお二人も参加下さいました♫
この場を借りて、改めて参加頂きました皆様に感謝致します。
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
それでは、まずは第35回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★
こちらにいる間に、是非「釘彫り」して下さ〜い!!!
シンプルな作りですが様々な要素が孕まれた印象深い句だと思います。
なぜか満開の桜時を行きそびれた力ない作者と、お寺の石段を降りたところの両脇にあの世とこの世との境界の門番の如く立っている石の仁王との対比があり、その石の仁王の力こぶからわけもわからず勇気のようなものをもらった場面が鮮やかでリアルに書きとめられていると思った。散る桜は死であり石の仁王の力こぶは生であり、その狭間にいることに可笑しさを感じた作者のリアル。
現実を美しく写生していると思います。「消える」という言葉にある不可思議な感じや不安感もいいし、春月(しゅんげつ)と詠むことで出てくるシャープさが客観性を際立たせているように思います。春の月や朧月ではこの感じは出なかったと思います。
不確かな事をのどかと考える事は気持ちを安定させようとしている気がする
『呼んでみて』なのに『ひとり』な事で不安を肯定しながら余計に不安になっている様な感じ
続けて詠むと、『ひとり』の部分が浮きだって強調される感じが好き
情緒不安定か!って感じが好き そうなると『呼んでみて』が情緒不安定さを際立ててる様な気がするね
シュークリームでもだめ、柏餅でもイマイチでここはやっぱり桜餅。桜餅は地域によっても、お店によっても形や味が違う。新しい土地で、見つけたささやかな甘いもの。
小さな幸福を積み重ねていく、そんな輝く未来への期待と、新生活への前向きな気分を感じ、春いっぱいの一句だなと思い、選びました。
「別れは黙って受け入れるのが男の美学」的なデリケートな心理が切ない(;ω;)
言い表せぬ漠然とした不安がある。
そこから目を背けるかのように「のどかである」としてみたが、
それによって麗らかな春の中にある孤独が、より際立つ様子が面白いと思った。
作者の意図は定かではないが、不確かなことを「のどか」と表現する作者の感性に意表を突かれ、それもまた真実だと思わせる魅力がある。
尾道の、夜中に誰もいない商店街の風景や、黒い海、なまなましい月の情景が浮かびました。自粛要請で各々が家で息を潜めている、誰もいなくても気配はあるような。私には、この時の雰囲気ごと記憶に残しそうな句です。
人工は人口の誤変換では?連日放映される新型ウイルスコロナのパンデミック関連ニュース。その際、画面に映し出される世界地図。せっかく花筏を見ていても、その地図のような形成に、連想されるのはやはり、人口の分布と感染症による影響人数の推移とは・・・今しか詠めない取り合わせ。
今回、耳鳴りの在り処の如し月朧の句もユニークな視点でしたね。
今一度、俳句は「客観写生」の立ち位置も大切にしてみて下され♫この句は、写生がきいてますね。
あと 春雷や海酒に沈む恋もある は、梅酒も季語なのでもったいない感じです。
ぎしぎしの句も、リアリティーがあって良かった!
ひと雨ふた雨地獄の釜の蓋 は、ユニークだけど季語がない?
他の句・・・575の中8の句がちょいちょいあるので、初心者の頃は定型リズムに合うようもう少し推敲してみて下され♫
今回の金賞句は、呟きのようなリアルさがあったので良かったと思いますが、俳句は観念的な作り方に偏ると最後には色褪せていくので、いつも「客観写生」のリアリティーは大切にしてて下され♫
散り乱れ浴びる桜の無限大 も飛躍があっていいですね。どんどん作って♫
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」に「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪
ちなみに次回第36回じゃこむすび句会開催は。。。
開催場所:尾道居酒屋「なお吉」2階を予定
参加費:お料理代3500円他各自飲み物代+お気持ち会費
2020年6月16日(火)18時厳守
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。