2020年06月18日

第36回じゃこむすび★句会報

jyakomusubi (2).jpg36sara.jpg 金賞句は釘彫豆皿に♫
第36回じゃこむすびの会★句会報
去る2020年6月18日(木)、
第36回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

ようやくの自粛緩和・・・皆さんのお顔を久しぶりにリアルで拝見でき、
本当に嬉しいひと時でありました。
またこの度は、先月入籍されたばかり・・・まさに新婚ホヤホヤの!!
くにくにさん十豆加(ととか)さんのお二人も、揃って初めて出席下さいました♫
まだまだコロナ感染も油断のならない時期でもありますが、
改めて参加頂きました皆様には感謝致します。

それでは、総勢11名(出席者8名+欠席投句3名)による第36回目の句会。
席題は、この日一番入りされた妙さんよりの【枝豆】
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第36回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

kinsyouyoriko2.jpg 金賞者は直筆にて句を釘彫♫
金賞(18点)気まづさの水まんじゅうの生ぬるき 依子

銀賞(10点)夏浅し名に節つけて子守歌 睡々

銅賞(  9点)一人増え二人増え夏布団増え  えや
銅賞(  9点)百合届く匂い苦手と言えぬまま 桜子

皆様、この度は久しぶりの金賞ありがとうございました!!
えやさんに駄目出しされながらの釘彫も、こうでなくっちゃな楽しいひと時でした♫
続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

古乃子 選 
唇のさみしさ騙すゆすらうめ  桜子
私の実体験に近い。家の庭にゆすらうめの木があって、学校から帰って来て、1個2個食べる。
真っ赤で可愛い。好きでした。それを思い出させてくれた一句。

えや 選 
気まづさの水まんじゅうの生ぬるき 依子
結婚の挨拶かな。お父さんは反対している。
おもたせの水まんじゅう・・・お父さん怒っている感じ・・・あ〜気まづいなぁみたいな。

桜子 選
気まづさの水まんじゅうの生ぬるき 依子

最初出された時は冷たかったのが、時間と共に・・・生ぬるく。
気まづさのそのぬるっとした空気感と一緒。

舟々 選 
一人増え二人増え夏布団増え  えや
人の生活の営みみたいなものが、長いスパンで想像できていいな。
夏布団だけに、何回も洗って、慌ただしい・・・そんな様子も見えて来て面白い。
こういうの僕の憧れなんですよね。

妙 選 
教室で手の甲匂うプールの香  くにくに
小学校の時を思い出しました。手の甲はもうふだん匂わないけれど、
こういう句が詠めるのは、小学校の時の気持ちを持ち続けているのが凄いなぁと思う。

くにくに 選 
夏浅し名に節つけて子守歌 睡々
名に節つけてという表現が、愛しい感じが伝わってくる。
夏浅しという季語のすがすがしい感じが、いいマッチングで相乗効果がある。

十豆加 選 
百合届く匂い苦手と言えぬまま  桜子
あの匂いの好き嫌いは、考える人と考えない人がいるなと。
私が嫌いというわけではないけれど、人と人の「気持ちの違い」を忘れないようにしないと、と思いました。

睡々 選 
気まづさの水まんじゅうの生ぬるき 依子

こちらまで気不味いような気になってくるようないや〜な句(褒め言葉)。

決着のつかない話し合いの場で、水まんじゅうがどんどんぬるくなって…という情景が浮かびます。 生ぬるい水まんじゅう、これはおいしくないですね…。冷えているときの清涼感が生ぬるくなることで打ち消されるどころかじとっとした不穏感がマシマシ。ひらがなを多用しているところもなんだかぬめりを感じるようで、容赦ない。 歳時記で水まんじゅうの例句を見てみたら、爽やかな句ばかりだったので、こんな水まんじゅうの句はかなり珍しいのでは。オリジナリティに1票、ということで取らせてもらいました。

依子 選 
もろこしを喰う虫もろこし色をして 睡々
トウモロコシをじ〜っとよく見ていたら、粒を食べている虫を発見。あ、虫もトウモロコシの色してる!!そんな、小説にも映画にもならない(笑)日常の小さな発見を素直に句にしているところに好感を感じました。俳句って本来わかりやすいものだからね。

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

梅雨曇り影踏み鬼の休業日 古乃子
「影踏み」なる遊びを思い出させて頂きました♫

夜のうちに変身とげて裸の子 えや
お子たち寝てる間にパジャマ脱いじゃうってことかな?(笑)

未練など微塵も無しか青蜥蜴 桜子
爬虫類がお好きとは・・・(笑)切られても後ろ振り返ることなくですね。

事切れた蠅は畳で祈るかに 舟々
蠅の擦り合わすあの手をよく観察されていること!(笑)

暗がりを照らすが如しゆすらうめ 
※推敲例)暗がりを照らしてをりぬゆすらうめ
もうどんどん自分にはこう見えるということを言い切ってしまって!!

仰向けの彼女の揺らす団扇かな くにくに
十豆加さんがモデルですね。新婚時代にいっぱい詠んで下さい。

家守から動く点Pまでの距離 十豆加
動く点P、くにくにさんにはすぐわかったようでさすが!(笑)

芍薬や吐息に絵の具溶かすなら 睡々
発想が素敵♫最後の「なら」が気になるけど・・・。

すうるりと手をぬけてゆく緋鯉かな ゆげる
緋鯉を選んだところに妖艶さを感じるという声も・・・。

折りたたむリトムや尾形光琳忌 亭々
リトムって何?と話題に・・・。

五月闇描かれし眼の覗きくる 依子
舟々さんのもうひとつのお顔・・・絵描き 山口修平 展より。

〜以上〜
皆さんいつも本当にありがとうございます★★★

では最後に今回のオマケ画像は。。。
 36祝.jpg  くにくにさん十豆加(ととか)さん♫
ご結婚おめでとうざいます!いつまでも二人仲良く俳句を詠み続けて下さいね♫

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

ちなみに次回第37回じゃこむすび句会開催は。。。

開催日時:2020年8月20日(木)
開催場所:尾道居酒屋「なお吉」2階を予定
参加費:お料理代3500円他各自飲み物代+お気持ち会費
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 
       2020年8月18日(火)18時厳守
       ymiwsk0831@gmail.com 宛

お問い合わせは
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
      


posted by Senju at 22:00| ◆気ままに十七音