2020年08月20日

第37回じゃこむすび★句会報

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第37回じゃこむすびの会★句会報
2020年8月20日(木)、コロナ感染拡大予防の為、
第37回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」、メール投句制句会にて、無事開催終了致しました。

「俳句」を通して、別々の場所にありながらも同じ時間を共有できましたこと、嬉しく思うばかりです。
またこの度は、尾道市外からも五月愛幸(さつきあいこう)さんが初参加下さり♫
この場を借りて、改めてご縁に感謝致します。

それでは、総勢13名によるメール句会。
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第37回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

金賞(16点)なきもせず去りもせずゐる秋の蟬 十豆加

銀賞(12点)肩掛けの捻れ直して帰省かな 睡々

銅賞(11点)夏蜜柑帽子被せてみたくなり 

十豆加さん、初の金賞おめでとうございま〜す♫
次回、是非直筆「釘彫り」して下さいね〜!!!
続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

ゆげる 選 
寂しさはただそこに在り日向水 

夏の(でなくてもいいが)日差しの中、いずれ消えてゆく日向水。さてそれを寂しいとみるか、さだめとみるか、ではあるが、まさに存在そのものの本質がそこに在る。・・・・なんちゃって。(笑)幾分観念的な感じもないではないが、今の自分の気持に即して採った。(笑)


亭々 選
生き返る魔法の呪文「ビール飲む?」 桜子

ビール党の僕にとって「飲む飲む」と即返してしまった。ビール会社のキャッチコピーに推薦したい。


古乃子選 
寂しさはただそこに在り日向水 

寂しさと取り合わせることで、置き去られて温められた日向水のありようが表現されているように思いました。いつもと同じでありながら、ふとそこに潜むものに気が付く。季語の選択が秀逸。


えや 選 
後追ひをするかの蛍火のひとつ 依子

老老介護でばあちゃんが亡くなり、葬式終えたのを機にじいちゃんがボケてしまう

月がばあちゃん月に向かって飛ぶ蛍がじいちゃん

蛍となってばあちゃんを追いかけ、ひと月後に施設へ入るじいちゃん

抜け殻になったじいちゃんは月を見てぼーっとしたままな感じかな


睡々 選 
白粉を気に入り賜ふ生身魂 依子

生身魂というお盆の作法は、私にとっては身近ではないけれど想像して思わず(不謹慎にも?)クスっとしてしまった。生身魂は生きている、けれども「魂」と呼ばれる特異な存在。「賜ふ」が示すとおり、少なくとも形式上は敬う対象ではあり、神聖なもの、とされていても実際は生身の人間。だから、「白粉を気に入る」。そこから匂い立つ尽きない欲望・執着。欲とは生々しい生だ。それをおかしみとだけ評するよりも、混濁する生と死の世界に迫っていることこそこの句の本質だと思う。


桜子 選
明けの空耳に焼き付く蜩の声 五月愛幸

早朝から蝉の声、ほぼ目覚まし時計。朝起きた時の気怠さと汗ばむ肌感、夏の匂いが伝わってきました。私の家でも朝から蝉の鳴き声が激しいので共感。


橋本転児 選
山門をくぐりて奥の夏座敷 古乃子

山門と、くぐるという言葉は近いかもしれない。さらに、くぐった奥に何かあるかあるのは、容易に連想できる。そこに夏座敷という季語がぴたっと収まって、俳句という体を作り上げている。さらには、涼しさまで読み手に与える、これぞ夏の俳句。


妙 選 
なきもせず去りもせずゐる秋の蟬 十豆加

時々木や葉っぱにしがみついて、ただじっとしている蝉を見かけます。何を考えているのだろう、と思って見ていると、蝉の命ははかないことを思い出し、少し寂しい気持ちになるのです。その感じが「秋の蝉」という言葉でうまく表現されていると思いました。


舟々 選 
なきもせず去りもせずゐる秋の蟬 十豆加

蝉の声や、おちている骸には目がいきがちだが、ただ、そこにいるという姿にはっとさせられた。とても秋らしい句だと感じた。


くにくに 選 
手のひらに籠る残暑や四畳半 舟々

私も残暑で詠んでみたけど、この句の方がいいなと思いました。「手のひらに籠る」も「四畳半」も残暑の過酷さをより引き立てる表現になっていると思います。


十豆加 選 
肩掛けの捻れ直して帰省かな 睡々
帰省する荷物が詰まったカバンの肩掛け紐は、捩れると硬くて、肩に食い込んで重い。捩れたなら必ず直したい。体をゆするように捩れを直す。肩掛けなのだから、若い人のような気がする。そういうリアルで飾らない帰省風景がはっきり浮かんで選びました。

五月愛幸 選 
DIY諦め床の涼しけり 睡々

DIYに悪戦苦闘。汗まみれで頑張ったけれど、諦めることに。床にゴロンとなったときの涼しさが目に浮かび、選ばせていただきました。


依子 選 
箸置きに鼻の穴あり盆の月 睡々

お盆の月夜、食膳に置かれた箸置に鼻の穴があった。描かれているのは、ただそれだけのこと。しかして、お盆という・・・人がこの世に生を受けて存在する縁をより実感する時節の夜に、人が生きて行く上で欠かせない食べるという行為と、人が生きていく上で欠かせない呼吸器である鼻の穴とを意識(並列)することは、やはり「生きている今」を強く実感する上で、この上ないことのように思われる。きっとこの夜の月も鼻の穴のようにまん丸満月で、この世とあの世の出入り口を連想させるものであるに違いない。


それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

ほたる火や水に沈んでひかりをり ゆげる
多くのホタルは一生陸上で生活しますが、ゲンジボタルやヘイケボタルは例外で、幼虫の時代を水中で過ごす世界的にも珍しいホタルだそうですね。<手囲の中の蛍やふたりづれ>も良かったですが、句会へ出すのは今後未発表の句でお願いしまっす♫

沢蟹や悲鳴もろともタイヤ痕 亭々
Oh my God!!
<法師蝉チェイオスチィとわかれたり>は、「わかれけり」ですね。

ひとさじの冬瓜涙の如く消ゆ 古乃子
今回の人気句のひとつでした♫
<ひぐらしの祈りに染まる朝の森>は、写生もしっかりですね。

手花火を消したバケツ朝にピンク えや
バケツがピンク?バケツの水がピンク?より具体的に♫

浴衣着る祭りの有無を皆が聞く 桜子
まだまだ散文調なので、もう一歩推敲を♫
※推敲例)浴衣着て歩くや祭かと問はれ

旧き母子手帳見つけし盆休 睡々
少しづつ・・・どういうところが俳句になるかが掴めて来た感ですね♫
また「肩掛け」の句が人気でしたが、肩掛けは冬の季語とも。鞄の・・・であれば「片掛け」や「ショルダー」と表記するか・・・工夫がいるかも。

港湾のクレーン吊り上げなつのほし 橋本転児
今回の得点句でしたが、季が動くようにも。。。
また<拭ども・・・><見上る>辞書を引いて表記を確認する癖もつけていって下さいね♫

在りし日の面影探す百日紅 
<夏蜜柑>に<寂しさは・・・日向水>の句に、今回は好成績でしたね♫
いずれも季語の本質を感じようとする姿勢が感じられていいですね。

水っぽいオレンジジュース秋立ちぬ 舟々
自分ならではの着眼点を詠もうとうする姿勢が感じられていいですね♫

秋立つやコリーの毛並みふわと浮く くにくに
今回の人気句のひとつでしたね!!「ふわ」は「ふは」ですね♫
<遅き恋飲み屋の席の桔梗かな>も人気句でしたが・・・
※推敲例)遅咲きの〜ぐらいで恋まで言わなくても伝わるかな。

もう一度咲きさうに立つオクラの実 十豆加
素直に写生しようとの姿勢がいいですね♫

老猫や夏を越えるか痩せ細り 五月愛幸
初投句ありがとうございました。猫ちゃん心配ですね・・・。老猫(ろうびょう)と読ませるのは、少し無理があるかもしれません。※推敲例)痩せ細り夏を越せるか老い猫よ
その他 「ふ」等 文語表記も今後意識してみて下さい♫

鴉啼き鴉嗤ふや夏の暁 依子
夏は夜が明けるのも早く、日頃寝坊助の私の耳にも鴉の声が・・・。

〜以上〜
皆さんいつも本当にありがとうございます★★★

10月は、また是非皆さんと会食しながらリアル句会ができることを祈るばかりです。。。

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

ちなみに次回第38回じゃこむすび句会開催は。。。

開催日時:2020年10月15(木)19時〜
開催場所:尾道居酒屋「なお吉」2階を予定
参加費:お料理代3500円他各自飲み物代+お気持ち会費
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 
       2020年10月13日(火)18時厳守
       ymiwsk0831@gmail.com 宛

お問い合わせは
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
      
posted by Senju at 22:24| ◆気ままに十七音