2023年03月22日

ネット版★じゃこむすび句会へのお誘い

ネット版.jpg
ネット版★じゃこむすび句会へのお誘い
じゃこむすびの会は、俳句結社ではありません。

よって、結社・句歴問わず、老若男女誰でもが、気軽にご参加頂ける「俳句であそぼ」な会です。

しかしながら、「お遊び」の会でもありません。

俳句を通して、個々人の孤独との響き合いを楽しみながら、真摯に交友を深める為の会です。

俳句は本来、「座の文芸」でありますので、日頃ひとりで俳句を楽しんでおられるという方も、
是非一度ご参会頂き、仲間と一緒に「句会」や「吟行」をする楽しさを知って頂けたらと思います。

もちろん俳句初心者大歓迎!!
参加は、基本1回毎のお申し込みですので、どうぞお気軽にご参加下さい。
主な活動は、以下の通りです。


◆ネット版★じゃこむすび句会◆

「夏雲システム」を利用した句会です。
遠方の方にも気軽にご参加頂けます。(できればたまに尾道に遊びに来て下さい)


◇句会:夏雲システム利用による当季雑詠自由題5句。
※投句締切は、奇数月第3木曜2345分厳守


 ※選句〆切は、奇数月第4木曜2345分厳守


◇夏雲句会終了後、一番得点句(金賞)の方には、景品有り!!


◇夏雲参加費 500円(※何回かのまとめ入金可能・開催月末迄)


※参加費の振込み先

  • Paypay払い可
  • PayPay銀行(店番号003・口座番号7910718・口座名義ASAE ICHIMURA
  • ゆうちょ銀行
    ※ゆうちょ銀行同士(店番418記号14150・口座番号86842971・イチムラアサエ
    ※他銀行から(店名 四一八(ヨンイチハチ)・店番418・ 普通預金・口座番号8684297・イチムラアサエ)
  • 手渡し

◇夏雲システム


https://ntgm.nolimbre.com/jkmsb/login


※初期パスワード jyakomusubi


(事前に俳号の登録が必要ですので参加希望者は依子迄一報下さい)

続きを読む
posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

シトラス俳句吟行句会へのお誘い

シトラス.jfif

シトラス俳句吟行句会へのお誘い

じゃこむすびの会は、俳句結社ではありません。

よって、結社・句歴問わず、老若男女誰でもが、気軽にご参加頂ける「俳句であそぼ」な会です。

しかしながら、「お遊び」の会でもありません。

俳句を通して、個々人の孤独との響き合いを楽しみながら、真摯に交友を深める為の会です。

俳句は本来、「座の文芸」でありますので、日頃ひとりで俳句を楽しんでおられるという方も、
是非一度ご参会頂き、仲間と一緒に「句会」や「吟行」をする楽しさを知って頂けたらと思います。

もちろん俳句初心者大歓迎!!
参加は、基本1回毎のお申し込みですので、どうぞお気軽にご参加下さい。
主な活動は、以下の通りです。


◆シトラス俳句吟行句会◆

尾道近郊を、大人の遠足気分に散策しています♫


◇開催日時:只今不定期開催


◇開催地:尾道近郊


◇参加費用:吟行地までの交通費、その他各自飲食費等


◇持参するもの:歳時記.筆記用具


◇参加申込:巫 依子迄

  TEL 0848・46・6287

      Mail aroma.senju@gmail.com(件名「シトラス吟行」)

posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

俳句であそぼ575じゃこむすびの会

壱六拾じゃこむすび.jpg
俳句であそぼ575『じゃこむすびの会』へのお誘い
じゃこむすびの会は、俳句結社ではありません。

よって、結社・句歴問わず、老若男女誰でもが、気軽にご参加頂ける「俳句であそぼ」な会です。

しかしながら、「お遊び」の会でもありません。

俳句を通して、個々人の孤独との響き合いを楽しみながら、真摯に交友を深める為の会です。

俳句は本来、「座の文芸」でありますので、日頃ひとりで俳句を楽しんでおられるという方も、
是非一度ご参会頂き、仲間と一緒に「句会」や「吟行」をする楽しさを知って頂けたらと思います。

もちろん俳句初心者大歓迎!!
参加は、基本1回毎のお申し込みですので、どうぞお気軽にご参加下さい。
主な活動は、以下の通りです。


◆お食事会を兼ねた対面リアル句会◆


◇開催場所:尾道界隈のお食事処

     最近は山波のお食事処「ごんべ」にて


◇開催日時:偶数月第3木曜19時〜21時半頃


◇参加費用:お食事代+別途各自飲み物代

       約2500円〜5000円


◇持参するもの:兼題1〜3句. 歳時記.筆記用具


◇参加申込:巫 依子(かんなぎよりこ)迄

  TEL 0848・46・6287

    Mail aroma.senju@gmail.com(件名「じゃこむすび句会」)


※1番得点句には、景品あり♫

                       ごんべ句会.jpg


posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

2022年08月11日

華曼荼羅展★開幕

華曼荼羅展二人の絵.jpg
(※清水大師寺三女南海 画)
ごあいさつ.jpg記念撮影.jpg
華曼荼羅展(はなまんだら)展★開幕
2022年8月4日〜2022年12月9日まで
島根県は大田市温泉津(ゆのつ)町にある #清水大師寺 にて開催の
わたくし俳人 #巫依子 (かんなぐよりこ)と 尼僧 #渡利章香 による
俳句×画のコラボレーション #華曼荼羅展 、無事開幕致しました~♫♫

去る2022年8月6日には、オープニングイベントと致しまして、
#和太鼓奏者達也 さんと #手紙家くま さんのユニット #八佰萬YAOYOROZ さんのご協力のもと、
華やかでパワフルなオープニングを迎えることができました。
コロナ禍にもめげず、当日ご来場頂きました皆様には、本当に本当に感謝するばかりです!!

〜当日の模様をダイジェストでご紹介させて頂きます〜
俳句弥勒散華樹昼.jpg 作品ナンバー@俳句弥勒散華樹(巫依子直筆句369枚)より、心に留まった句をそれぞれにお選び頂き、入場チケット代わりに♫
※樹の下では、感染予防のアロマ(香り)を炊いておりました。

住職挨拶.jpg まずは、5月に晋山(しんざん)されたばかりの渡利勝信ご住職より今回の展示やイベントに向けてのご挨拶♫

描く華子@.jpg 描く華子A.jpg そして、清水大師寺天空のお寺カフェの襖には、事前に母(章香)が描いた桜の幹に、清水大師寺次女 高校生の華子ちゃんが、花を咲かせてゆきました。

達也さん@.jpg 達也さんA.jpg 
会場には常に和太鼓奏者いそだたつやさんによる激しく時に繊細な太鼓の音が鳴り響き・・・

くまさん@.jpg くまさんA.jpg くまさん書根.jpg
また、手紙家くまさんによる、書のライブパフォーマンスも開催されました。
(※くまさんの書も、清水大師寺大師堂にて展示予定)

そして、今回の華曼荼羅展のメイン作品の1つでもある・・・
わたくし巫 依子が、清水大師寺の枝垂れ桜を詠ませて頂いた句

海からの風呼ぶしだれ桜かな

の、襖への句入れが、手紙家くまさんによって!!
くまさんB.jpg
和太鼓奏者達也さんとの掛け合いもまるで儀式のような厳かさでもって、執り行われました。
そして、見事完成の図がこちら♫

襖絵完成.jpg

是非是非、この機会に会場に脚をお運び頂き、生でご覧頂きたいです!!!

但し、今回の展示は、清水大師寺のお寺カフェ営業日のご案内となっておりますので、
こちらよりあらかじめカフェの営業日をご確認の上、ご来山くださいますよう、宜しくお願い致します♫

展示・イベント詳細はコチラより
https://shimizudaishiji.jimdofree.com/
posted by Senju at 10:55| ◆気ままに十七音

2022年07月20日

オープニング記念イベント

オープニングイベントチラシ.jpg
オープニング記念イベント

開催日時:2022年8月6日(土)13:30〜
開催場所:清水大師寺大師堂
参加費:1000円
(お茶セット・お土産付)
お問い合わせ:清水大師寺 0855-65-3000(要予約)

私ごとではありますが、この度島根県は大田市温泉津町の清水大師寺にて、
【華曼荼羅(はなまんだら)展】という展示を開催致します♫
清水大師寺の尼僧でもある @渡利章香 とは、大学時代からの・・・かれこれ四半世紀に渡るつきあい。
この度は、お互いが50歳になる記念に開催しようと随分前に約束しておりました・・・
俳句×画のコラボレーション展のいよいよ実現の時となっております♫
また、その展示のオープニングイベントと致しまして、
この度は、#八佰萬〜YAOYOROZ~ さんという太鼓×書の元気な男子ユニットさんが、
会場でもある #天空のお寺カフェ のなんと!襖(ふすま)に!!
わたくしの清水大師寺にて詠んだ一句を、書き下ろして下さることに!!
もちろん襖には、章香さんの描く画も♫
この歴史的衝撃の瞬間(大笑)に、立ち会ってくださる方には、
きっときっとあり得ない奇跡が、これからも起こり続けると信じてやみません(笑)
お土産には、わたくし直筆句のコースターもご用意させて頂いております。
帆布コースター.jpg

どの句がどの方の手に渡るのか・・・
それもまた楽しみのひとつであります♫
是非この機会にご来山くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。

展示・イベント詳細はコチラより
https://shimizudaishiji.jimdofree.com/
posted by Senju at 17:29| ◆気ままに十七音

2022年07月10日

華曼荼羅展★ご案内

華曼荼羅展DM1.jpg 華曼荼羅展DM2.jpg

華曼荼羅 hanamandaraten ★ご案内

巫 依子 kannagiYoriko 俳句 ×WatariShoukou 

開催期間 令和4年8月4日(木)~12月9日(金)
開催場所 清水大師寺 島根県大田市温泉津町小浜イ408
                  TEL 0855-65-3000

期間中の只今決まっている開催イベント
★8月6日(土)13:30~(要予約)
 
書×和太鼓【八佰萬YAOROZU】さんによるオープニングパフォーマンス
 お寺カフェの襖に、ついに巫 依子の一句が♫

★9月10日(土)宵(要予約)
 仲秋の名月 観月会 【月夜の調べ 〜天空のお寺 祈りと和の時間〜
 金剛流御詠歌(和の調べ)×華道×香り×俳句灯り×和食の究極の一期一会を♫

長年の趣味として楽しんでいる『 俳句 』にて・・・
句集『 #青き薔薇 』出版に続きまして、今度はこんなことをやらかします!!(笑)
只今、2ヶ月に1度偶数月毎に出張しております島根県は大田市温泉津(ゆのつ)町にあります 清水大師寺 にて、長年の大親友でもある尼僧の #渡利章香 WatariShoukouさんと、かねてよりお互いが50歳になる年に開催しようねと約束していた #華曼荼羅展 、いよいよあと1ヶ月程に♫
只今急ピッチに準備を進めておりますもので、ご予約枠が通常よりも少なくなってをり、Senjuのお客様方にも大変ご迷惑をおかけしております。。。
ですが、今回の展示作品・・・
私 俳号(ペンネームみたいなものです)#巫依子 kannagiYoriko の俳句書、
僧名 章香 Shoukou さんの 画、
いずれも、Senjuの座右の銘でもある「身も心もしなやかに健やかに」
皆様に『元気』になって頂きたいとの思いに!!制作させて頂いております♫
そして、会場でもある清水大師寺さんは、写真にもありますように・・・
日本海一望の大変絶景の立地にございます。
近隣には、温泉津(ゆのつ)だけに温泉や、世界遺産の石見銀山等々、お立ち寄り処も満載です。
また、期間中には、皆様の「活力」や「癒し」になるようなイベントも各種開催予定しております。
葉書に掲載のQRコードを読み取って頂きますと、それらイベントの詳細等、 随時最新の情報をご確認頂けるようになっております。
今回、開催期間も(実は章香さんの誕生日から依子の誕生日迄!笑)約4ヶ月と長めにとっておりますので、是非この機会に一度ならず数度(笑)ご来山頂けたらと思っております!!
お寺全体を会場に・・・「山寺俳句ワンダーランド」(笑)是非遊びにいらして下さ〜い♫

詳細はコチラより
華曼荼羅展 - 清水大師寺 (jimdofree.com)


posted by Senju at 22:25| ◆気ままに十七音

2021年06月27日

亀森八幡神社★吟行報

ご対面.jpg亀森八幡参道.jpg亀森吟行中 (2).jpg
亀森八幡神社★吟行報
去る2021年6月27日(日)、じゃこむすび句会のメンバーの皆さん方と、
尾道は向島の亀森八幡神社を大人の遠足気分に吟行致しました~♫
日頃は、2ヶ月に1度偶数月の第3木曜に句会を共にしているじゃこむすび会のメンバーですが、
中には、今回が吟行参加は初めて!!という方や、
リアルで顔合わせをするのは、今回が初めて!!という方々もいらして・・・
それぞれにワクワクドキドキな楽しい1日をお過ごし頂けたことと思います♫

今回の吟行地でもあった亀森八幡さんには、
尾道でも珍しい「除虫菊神社」が祀られていたり、
除虫菊神社.jpg除虫菊解説.jpg
時期的なこともあり、境内には「夏越(なごし)の祓え」に向けての「茅(ち)の輪」が準備中であったり、
茅の輪.jpg亀森の碑.jpg亀森の亀.jpg
征清凱旋碑や、立派な神楽殿、亀の池もあり、実に詠みどころ満載ではあったのですが、
なんとも梅雨の雨あがりのひと日ということもあって、何よりも「蚊」が凄すぎっ!!!!!(爆)
近隣の公共施設へ、早々避難と相成ってしまいました(泣)
句吟中.jpg
しかして、そちらでも皆さんソーシャルデイスタンスに真剣に句吟を続け・・・(笑)
その後は、近隣の焼き肉屋さんで美味しく楽しくランチをすませ、
ランチ.jpgランチA.jpg
いよいよ!!これまた野外芝生で楽しく句会を致しました〜♫
芝生句会@.jpg芝生句会A.jpg

それでは、まずは皆さんの互選の結果より★

ゆげる選
昨夜(よべ)の雨残し榊(さかき)の青葉かな 依子
雨上がりが今日の第一印象だったから、その写生句として。

亭々選
万緑や戦役凱の碑のしづか 古乃子
子供の頃神社でよく遊んでいた。あらためて行ってみて、碑に気づいた。勝ったことをわざわざ石に彫り込むのか。同じようなところに目がいった人がいるものだと。
※推敲例)万緑や戦役凱旋碑のしづか

古乃子選
昨夜(よべ)の雨残し榊(さかき)の青葉かな 依子
今日一番印象的だった緑を一番よく表現していた。

遙大選
昨夜(よべ)の雨残し榊(さかき)の青葉かな 依子
今日自分も雨の中を通って来て、青葉のみずみずしさがリアルな感じだった。

伽羅選
(とどろ)ける鎮守の池に牛蛙 亭々
行ってすぐ久しぶりに牛蛙の声を聞きました。静けさの宮の感じとのミスマッチ。子供時代の懐かしさ。

千秋選
昨夜(よべ)の雨残し榊(さかき)の青葉かな 依子
雨上がりの新緑のみずみずしさと爽やかさが感じられた。

依子選
境内の藪蚊(やぶか)と終わらぬ鬼ごっこ 遙大
今日の実感そのものを素直に詠んでいて、今日の思い出に残る一句。字余りももどかしさ感を伝えている。

続きまして、皆さんの本日の一句をご紹介★★★

青すじの揚羽飛翔す忠魂碑 ゆげる
珍しい「青すじ揚羽」がちょうど忠魂碑に・・・。
※推敲例)忠魂碑青すじ揚羽飛翔せり

蚊を打てば神楽舞台に響きけり 亭々
蚊を打つ音の響き・・・。神楽「舞台」はやはり「神楽殿」と詠んで頂きたいところですね。
※推敲例)神楽殿蚊を打つ音の響きけり

緑蔭のはづかしがりの神使かな 古乃子
神使(つかい)を、皆さんに神官さんと誤読されちゃいましたね。お稲荷さんの狐さんだったのですね。
※推敲例)緑蔭やはづかしがりの三狐神(みけつかみ)

人でない物まで刺する蚊の執念 遙大
「人でない物」の部分を、より具体的に詠んだ方がいいね。
※推敲例)スマートフォンまでも刺さむと蚊の唸り

蚊に刺され騒ぐ我が身の未熟さよ 伽羅
今回のような蚊柱もそうそう体験できませんね(苦笑)我と言わずもみんなですよ。
※推敲例)蚊に刺され騒ぎ立てたる未熟さよ

糸蜻蛉(いととんぼ)空から微笑う句会かな 千秋
糸蜻蛉の視点から・・・ユニークですね。

神官の話もそぞろ藪蚊打つ 依子
お忙しい中、宮司さんみずからお話に出て来てくださったというのに・・・失礼しました!!(泣笑)
この度は、本当にありがとうございました。

以上です。

最近は、コロナ禍ということもあって、なかなかリアル句会ができず・・・
『夏雲システム』を活用したネット句会が続いておりますが、今回久しぶりにリアル句会致しましたので、
これまた久しぶりに句会報をアップしてみました。
リアルに集い、場を共有する楽しさが少しでもお伝えできたら幸いです♫

じゃこむすび会では、只今来る2022年10月の第50回記念に向けて、
合同句集の作製を予定しております。

また、毎月最後の日曜日には、尾道近隣をこのように大人の遠足気分に吟行もしております。

ご一緒したいな〜と思われる方がおられましたら、お気軽に依子迄ご一報下さい。
メール aroma.senju@gmail.com (件名「じゃこむすび参加希望」)
電話 0848・46・6287

posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

2020年12月17日

我が句が素敵な書に♫

宙の双舟DM1.jpg宙の双舟DM2.jpg明舟書.jpg
書家 角田明舟さんの素敵な書に♫♫♫
只今、三原市のカフェロンドにて、
書家 角田明舟さんと、美術家 中本裕史さんによる『宙の双舟』展 が開催されています。
その一角にて、なんと!!我が句集『青き薔薇』より4句も!!!!
書家 角田明舟さんにより書にしたためて頂いた作品が、展示されております♫
あと数日の開催となっておりますが…
珈琲も大変美味しいカフェですので、是非この機会に足をお運び頂けたら♫

明舟書1.jpg
冬薔薇(そうび)我が忘れゐし我に逢ふ

明舟書2.jpg
波音の聴こえ来るまで白牡丹

明舟書3.jpg
この梅の白さに誓ふことひとつ
ひとひらのちるさくらにも祈るかな

素敵な書にしたためて頂き、本当に有難いばかりです!!
ちなみに、冬薔薇の句はどなたかご購入くださった方もおられるとのことで…
私の句が、この世のどこかのお部屋に飾られていることを想像し、
今からなんとも言えない嬉しいような気恥ずかしいような気持ちを味わっております。

今後も、このように句を通して色々な作家さんとのご縁が生まれること、
とっても楽しみです♫
明舟さん、本当に本当にありがとうございました!!!!



posted by Senju at 12:18| ◆気ままに十七音

2020年09月30日

句集『青き薔薇』刊行★感謝

aokibara1.jpgaokibara2.jpgaokibara3.jpg

句集『青き薔薇』刊行★感謝
落ち着いてきちんとと思い、こちらでのご報告が遅れてしまいましたが・・・
この度、私の念願の夢のひとつでもある「句集刊行」が、お陰様で無事叶いました♫

あとがきにも記させて頂いておりますが、これもひとえに!
Senjuオープン以来、私の暮らしを支えてくださっている・・・
お客様方の存在あればこそーっ!!!!!!!!!!!!!(←13年ぶん 笑)
本当に本当に有難いばかりです。。。

して、この度の句集は・・・
新婚時代〜駆け落ち〜離婚〜尾道への移住〜開業〜今に至る…
私の27歳から47歳までの20年の俳句人生を凝縮したものであります。
はい、Senjuのお客様方には既に周知のわたくしの波乱人生(笑)
その人生のいつもいつも傍らに恋があって、いつもいつも俳句と共に歩んで来ました。
もっと器用に生きられたら…とも思いますが、器用に生きられない私だから詠めた句があります。
この中に、ただ1句でもお心にふれる句があれば!!
私も少しは報われる?救われる(笑)思いであります。。。

また、この度の句集タイトル「青き薔薇」についてですが・・・
私は常々Senjuの座右の銘としても、「それぞれの花を咲かせましょう」ということを申させて頂いております。
かの河合隼雄さんと小川洋子さんの対談集タイトルにもあるように、
「生きるとは、自分の物語をつくること」であるとの自認があるからです。
そして、青い薔薇は自然界には無い色の薔薇。
私の俳号 巫 依子 kannagi Yoriko に始まり…私にとってすべては事実に基づく創作の幻であります。
しかして、そこに浮かび上がる真実にこそ、読者の方のお心と響き合えるものがあるとも思っています。

ちなみに今回の句集装丁の装画の薔薇は、四半世紀来の大親友でもある…
尼僧の渡利章香が描いてくれました。
aokibaragenga.jpg 原画

これからも、サロンSenjuのお客様それぞれの花を咲かせるお手伝いをさせて頂きながら、
私自身の次なる花も育てていきたいと思っております。。。

句集『青き薔薇』は、有難いことに尾道図書館にも寄贈をお受け頂きましたし、
只今版元のふらんす堂さんHP並びAmazonの方でもお取り寄せ頂けます。

https://furansudo.ocnk.net/product/2695

https://www.amazon.co.jp/dp/4781412866/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_.QWxFb7QY5FMV

又、啓文社さんのポートプラザ店・コア福山店・新浜店の方でも、この度お取り扱い頂けることになりました。

勿論!!サロンSenjuにも貸出し合わせてご用意しております。

今後ともどうぞ宜しく響き愛のほどをお願い申し上げます♫♫♫

                   2020年(令和2年) 秋
                                       巫 依子 こと Senjuオーナーセラピスト市村麻依
                                        
posted by Senju at 09:25| Comment(0) | ◆気ままに十七音

2020年08月20日

第37回じゃこむすび★句会報

jyakomusubi (2).jpg
第37回じゃこむすびの会★句会報
2020年8月20日(木)、コロナ感染拡大予防の為、
第37回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」、メール投句制句会にて、無事開催終了致しました。

「俳句」を通して、別々の場所にありながらも同じ時間を共有できましたこと、嬉しく思うばかりです。
またこの度は、尾道市外からも五月愛幸(さつきあいこう)さんが初参加下さり♫
この場を借りて、改めてご縁に感謝致します。

それでは、総勢13名によるメール句会。
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第37回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

金賞(16点)なきもせず去りもせずゐる秋の蟬 十豆加

銀賞(12点)肩掛けの捻れ直して帰省かな 睡々

銅賞(11点)夏蜜柑帽子被せてみたくなり 

十豆加さん、初の金賞おめでとうございま〜す♫
次回、是非直筆「釘彫り」して下さいね〜!!!
続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

ゆげる 選 
寂しさはただそこに在り日向水 

夏の(でなくてもいいが)日差しの中、いずれ消えてゆく日向水。さてそれを寂しいとみるか、さだめとみるか、ではあるが、まさに存在そのものの本質がそこに在る。・・・・なんちゃって。(笑)幾分観念的な感じもないではないが、今の自分の気持に即して採った。(笑)


亭々 選
生き返る魔法の呪文「ビール飲む?」 桜子

ビール党の僕にとって「飲む飲む」と即返してしまった。ビール会社のキャッチコピーに推薦したい。


古乃子選 
寂しさはただそこに在り日向水 

寂しさと取り合わせることで、置き去られて温められた日向水のありようが表現されているように思いました。いつもと同じでありながら、ふとそこに潜むものに気が付く。季語の選択が秀逸。


えや 選 
後追ひをするかの蛍火のひとつ 依子

老老介護でばあちゃんが亡くなり、葬式終えたのを機にじいちゃんがボケてしまう

月がばあちゃん月に向かって飛ぶ蛍がじいちゃん

蛍となってばあちゃんを追いかけ、ひと月後に施設へ入るじいちゃん

抜け殻になったじいちゃんは月を見てぼーっとしたままな感じかな


睡々 選 
白粉を気に入り賜ふ生身魂 依子

生身魂というお盆の作法は、私にとっては身近ではないけれど想像して思わず(不謹慎にも?)クスっとしてしまった。生身魂は生きている、けれども「魂」と呼ばれる特異な存在。「賜ふ」が示すとおり、少なくとも形式上は敬う対象ではあり、神聖なもの、とされていても実際は生身の人間。だから、「白粉を気に入る」。そこから匂い立つ尽きない欲望・執着。欲とは生々しい生だ。それをおかしみとだけ評するよりも、混濁する生と死の世界に迫っていることこそこの句の本質だと思う。


桜子 選
明けの空耳に焼き付く蜩の声 五月愛幸

早朝から蝉の声、ほぼ目覚まし時計。朝起きた時の気怠さと汗ばむ肌感、夏の匂いが伝わってきました。私の家でも朝から蝉の鳴き声が激しいので共感。


橋本転児 選
山門をくぐりて奥の夏座敷 古乃子

山門と、くぐるという言葉は近いかもしれない。さらに、くぐった奥に何かあるかあるのは、容易に連想できる。そこに夏座敷という季語がぴたっと収まって、俳句という体を作り上げている。さらには、涼しさまで読み手に与える、これぞ夏の俳句。


妙 選 
なきもせず去りもせずゐる秋の蟬 十豆加

時々木や葉っぱにしがみついて、ただじっとしている蝉を見かけます。何を考えているのだろう、と思って見ていると、蝉の命ははかないことを思い出し、少し寂しい気持ちになるのです。その感じが「秋の蝉」という言葉でうまく表現されていると思いました。


舟々 選 
なきもせず去りもせずゐる秋の蟬 十豆加

蝉の声や、おちている骸には目がいきがちだが、ただ、そこにいるという姿にはっとさせられた。とても秋らしい句だと感じた。


くにくに 選 
手のひらに籠る残暑や四畳半 舟々

私も残暑で詠んでみたけど、この句の方がいいなと思いました。「手のひらに籠る」も「四畳半」も残暑の過酷さをより引き立てる表現になっていると思います。


十豆加 選 
肩掛けの捻れ直して帰省かな 睡々
帰省する荷物が詰まったカバンの肩掛け紐は、捩れると硬くて、肩に食い込んで重い。捩れたなら必ず直したい。体をゆするように捩れを直す。肩掛けなのだから、若い人のような気がする。そういうリアルで飾らない帰省風景がはっきり浮かんで選びました。

五月愛幸 選 
DIY諦め床の涼しけり 睡々

DIYに悪戦苦闘。汗まみれで頑張ったけれど、諦めることに。床にゴロンとなったときの涼しさが目に浮かび、選ばせていただきました。


依子 選 
箸置きに鼻の穴あり盆の月 睡々

お盆の月夜、食膳に置かれた箸置に鼻の穴があった。描かれているのは、ただそれだけのこと。しかして、お盆という・・・人がこの世に生を受けて存在する縁をより実感する時節の夜に、人が生きて行く上で欠かせない食べるという行為と、人が生きていく上で欠かせない呼吸器である鼻の穴とを意識(並列)することは、やはり「生きている今」を強く実感する上で、この上ないことのように思われる。きっとこの夜の月も鼻の穴のようにまん丸満月で、この世とあの世の出入り口を連想させるものであるに違いない。


それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

ほたる火や水に沈んでひかりをり ゆげる
多くのホタルは一生陸上で生活しますが、ゲンジボタルやヘイケボタルは例外で、幼虫の時代を水中で過ごす世界的にも珍しいホタルだそうですね。<手囲の中の蛍やふたりづれ>も良かったですが、句会へ出すのは今後未発表の句でお願いしまっす♫

沢蟹や悲鳴もろともタイヤ痕 亭々
Oh my God!!
<法師蝉チェイオスチィとわかれたり>は、「わかれけり」ですね。

ひとさじの冬瓜涙の如く消ゆ 古乃子
今回の人気句のひとつでした♫
<ひぐらしの祈りに染まる朝の森>は、写生もしっかりですね。

手花火を消したバケツ朝にピンク えや
バケツがピンク?バケツの水がピンク?より具体的に♫

浴衣着る祭りの有無を皆が聞く 桜子
まだまだ散文調なので、もう一歩推敲を♫
※推敲例)浴衣着て歩くや祭かと問はれ

旧き母子手帳見つけし盆休 睡々
少しづつ・・・どういうところが俳句になるかが掴めて来た感ですね♫
また「肩掛け」の句が人気でしたが、肩掛けは冬の季語とも。鞄の・・・であれば「片掛け」や「ショルダー」と表記するか・・・工夫がいるかも。

港湾のクレーン吊り上げなつのほし 橋本転児
今回の得点句でしたが、季が動くようにも。。。
また<拭ども・・・><見上る>辞書を引いて表記を確認する癖もつけていって下さいね♫

在りし日の面影探す百日紅 
<夏蜜柑>に<寂しさは・・・日向水>の句に、今回は好成績でしたね♫
いずれも季語の本質を感じようとする姿勢が感じられていいですね。

水っぽいオレンジジュース秋立ちぬ 舟々
自分ならではの着眼点を詠もうとうする姿勢が感じられていいですね♫

秋立つやコリーの毛並みふわと浮く くにくに
今回の人気句のひとつでしたね!!「ふわ」は「ふは」ですね♫
<遅き恋飲み屋の席の桔梗かな>も人気句でしたが・・・
※推敲例)遅咲きの〜ぐらいで恋まで言わなくても伝わるかな。

もう一度咲きさうに立つオクラの実 十豆加
素直に写生しようとの姿勢がいいですね♫

老猫や夏を越えるか痩せ細り 五月愛幸
初投句ありがとうございました。猫ちゃん心配ですね・・・。老猫(ろうびょう)と読ませるのは、少し無理があるかもしれません。※推敲例)痩せ細り夏を越せるか老い猫よ
その他 「ふ」等 文語表記も今後意識してみて下さい♫

鴉啼き鴉嗤ふや夏の暁 依子
夏は夜が明けるのも早く、日頃寝坊助の私の耳にも鴉の声が・・・。

〜以上〜
皆さんいつも本当にありがとうございます★★★

10月は、また是非皆さんと会食しながらリアル句会ができることを祈るばかりです。。。

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

ちなみに次回第38回じゃこむすび句会開催は。。。

開催日時:2020年10月15(木)19時〜
開催場所:尾道居酒屋「なお吉」2階を予定
参加費:お料理代3500円他各自飲み物代+お気持ち会費
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 
       2020年10月13日(火)18時厳守
       ymiwsk0831@gmail.com 宛

お問い合わせは
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
      
posted by Senju at 22:24| ◆気ままに十七音

2020年06月18日

第36回じゃこむすび★句会報

jyakomusubi (2).jpg36sara.jpg 金賞句は釘彫豆皿に♫
第36回じゃこむすびの会★句会報
去る2020年6月18日(木)、
第36回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

ようやくの自粛緩和・・・皆さんのお顔を久しぶりにリアルで拝見でき、
本当に嬉しいひと時でありました。
またこの度は、先月入籍されたばかり・・・まさに新婚ホヤホヤの!!
くにくにさん十豆加(ととか)さんのお二人も、揃って初めて出席下さいました♫
まだまだコロナ感染も油断のならない時期でもありますが、
改めて参加頂きました皆様には感謝致します。

それでは、総勢11名(出席者8名+欠席投句3名)による第36回目の句会。
席題は、この日一番入りされた妙さんよりの【枝豆】
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第36回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

kinsyouyoriko2.jpg 金賞者は直筆にて句を釘彫♫
金賞(18点)気まづさの水まんじゅうの生ぬるき 依子

銀賞(10点)夏浅し名に節つけて子守歌 睡々

銅賞(  9点)一人増え二人増え夏布団増え  えや
銅賞(  9点)百合届く匂い苦手と言えぬまま 桜子

皆様、この度は久しぶりの金賞ありがとうございました!!
えやさんに駄目出しされながらの釘彫も、こうでなくっちゃな楽しいひと時でした♫
続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

古乃子 選 
唇のさみしさ騙すゆすらうめ  桜子
私の実体験に近い。家の庭にゆすらうめの木があって、学校から帰って来て、1個2個食べる。
真っ赤で可愛い。好きでした。それを思い出させてくれた一句。

えや 選 
気まづさの水まんじゅうの生ぬるき 依子
結婚の挨拶かな。お父さんは反対している。
おもたせの水まんじゅう・・・お父さん怒っている感じ・・・あ〜気まづいなぁみたいな。

桜子 選
気まづさの水まんじゅうの生ぬるき 依子

最初出された時は冷たかったのが、時間と共に・・・生ぬるく。
気まづさのそのぬるっとした空気感と一緒。

舟々 選 
一人増え二人増え夏布団増え  えや
人の生活の営みみたいなものが、長いスパンで想像できていいな。
夏布団だけに、何回も洗って、慌ただしい・・・そんな様子も見えて来て面白い。
こういうの僕の憧れなんですよね。

妙 選 
教室で手の甲匂うプールの香  くにくに
小学校の時を思い出しました。手の甲はもうふだん匂わないけれど、
こういう句が詠めるのは、小学校の時の気持ちを持ち続けているのが凄いなぁと思う。

くにくに 選 
夏浅し名に節つけて子守歌 睡々
名に節つけてという表現が、愛しい感じが伝わってくる。
夏浅しという季語のすがすがしい感じが、いいマッチングで相乗効果がある。

十豆加 選 
百合届く匂い苦手と言えぬまま  桜子
あの匂いの好き嫌いは、考える人と考えない人がいるなと。
私が嫌いというわけではないけれど、人と人の「気持ちの違い」を忘れないようにしないと、と思いました。

睡々 選 
気まづさの水まんじゅうの生ぬるき 依子

こちらまで気不味いような気になってくるようないや〜な句(褒め言葉)。

決着のつかない話し合いの場で、水まんじゅうがどんどんぬるくなって…という情景が浮かびます。 生ぬるい水まんじゅう、これはおいしくないですね…。冷えているときの清涼感が生ぬるくなることで打ち消されるどころかじとっとした不穏感がマシマシ。ひらがなを多用しているところもなんだかぬめりを感じるようで、容赦ない。 歳時記で水まんじゅうの例句を見てみたら、爽やかな句ばかりだったので、こんな水まんじゅうの句はかなり珍しいのでは。オリジナリティに1票、ということで取らせてもらいました。

依子 選 
もろこしを喰う虫もろこし色をして 睡々
トウモロコシをじ〜っとよく見ていたら、粒を食べている虫を発見。あ、虫もトウモロコシの色してる!!そんな、小説にも映画にもならない(笑)日常の小さな発見を素直に句にしているところに好感を感じました。俳句って本来わかりやすいものだからね。

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

梅雨曇り影踏み鬼の休業日 古乃子
「影踏み」なる遊びを思い出させて頂きました♫

夜のうちに変身とげて裸の子 えや
お子たち寝てる間にパジャマ脱いじゃうってことかな?(笑)

未練など微塵も無しか青蜥蜴 桜子
爬虫類がお好きとは・・・(笑)切られても後ろ振り返ることなくですね。

事切れた蠅は畳で祈るかに 舟々
蠅の擦り合わすあの手をよく観察されていること!(笑)

暗がりを照らすが如しゆすらうめ 
※推敲例)暗がりを照らしてをりぬゆすらうめ
もうどんどん自分にはこう見えるということを言い切ってしまって!!

仰向けの彼女の揺らす団扇かな くにくに
十豆加さんがモデルですね。新婚時代にいっぱい詠んで下さい。

家守から動く点Pまでの距離 十豆加
動く点P、くにくにさんにはすぐわかったようでさすが!(笑)

芍薬や吐息に絵の具溶かすなら 睡々
発想が素敵♫最後の「なら」が気になるけど・・・。

すうるりと手をぬけてゆく緋鯉かな ゆげる
緋鯉を選んだところに妖艶さを感じるという声も・・・。

折りたたむリトムや尾形光琳忌 亭々
リトムって何?と話題に・・・。

五月闇描かれし眼の覗きくる 依子
舟々さんのもうひとつのお顔・・・絵描き 山口修平 展より。

〜以上〜
皆さんいつも本当にありがとうございます★★★

では最後に今回のオマケ画像は。。。
 36祝.jpg  くにくにさん十豆加(ととか)さん♫
ご結婚おめでとうざいます!いつまでも二人仲良く俳句を詠み続けて下さいね♫

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

ちなみに次回第37回じゃこむすび句会開催は。。。

開催日時:2020年8月20日(木)
開催場所:尾道居酒屋「なお吉」2階を予定
参加費:お料理代3500円他各自飲み物代+お気持ち会費
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 
       2020年8月18日(火)18時厳守
       ymiwsk0831@gmail.com 宛

お問い合わせは
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
      

続きを読む
posted by Senju at 22:00| ◆気ままに十七音

2020年04月17日

第35回じゃこむすび★句会報

jyakomusubi (2).jpg
第35回じゃこむすびの会★句会報
去る2020年4月16日(木)、
第35回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」、メール投句制句会にて、無事開催終了致しました。

新型コロナウイルス感染防止外出自粛バージョンということで、
今回皆さんのお顔はリアルで拝見できなかったものの・・・
あらためて「俳句」を通して、同じ時間を共有できましたこと、大変嬉しく思います。
またこの度は、別で開催中の「一汁一飯まだまだ俳句勉強会」のメンバーさんでもある・・・
くにくにさん、十豆加(ととか)さんのお二人も参加下さいました♫
この場を借りて、改めて参加頂きました皆様に感謝致します。

それでは、総勢10名によるメール句会。
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第35回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

金賞(21点)不確かをのどかと呼んでみてひとり 睡々

銀賞(14点)人消えし街や春月あるばかり 依子

銅賞(12点)引っ越してはじめて買ひし桜餅  十豆加

睡々さ〜ん、ぶっちぎり金賞!!おめでとうございま〜す♫
こちらにいる間に、是非「釘彫り」して下さ〜い!!!
続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

ゆげる 選 
ぎしぎしのしち面倒臭さに泣く えや
取っても取ってもしぶとく生えてくるぎしぎし。まさにしち面倒くさい。その苛立ちがストレートに詠まれている。
亭々 選
桜散る石の仁王の力こぶ  ゆげる

シンプルな作りですが様々な要素が孕まれた印象深い句だと思います。

なぜか満開の桜時を行きそびれた力ない作者と、お寺の石段を降りたところの両脇にあの世とこの世との境界の門番の如く立っている石の仁王との対比があり、その石の仁王の力こぶからわけもわからず勇気のようなものをもらった場面が鮮やかでリアルに書きとめられていると思った。散る桜は死であり石の仁王の力こぶは生であり、その狭間にいることに可笑しさを感じた作者のリアル。

古乃子 選 
人消えし街や春月あるばかり  依子

現実を美しく写生していると思います。「消える」という言葉にある不可思議な感じや不安感もいいし、春月(しゅんげつ)と詠むことで出てくるシャープさが客観性を際立たせているように思います。春の月や朧月ではこの感じは出なかったと思います。

えや 選 
不確かをのどかと呼んでみてひとり 睡々

不確かな事をのどかと考える事は気持ちを安定させようとしている気がする

『呼んでみて』なのに『ひとり』な事で不安を肯定しながら余計に不安になっている様な感じ

続けて詠むと、『ひとり』の部分が浮きだって強調される感じが好き

情緒不安定か!って感じが好き そうなると『呼んでみて』が情緒不安定さを際立ててる様な気がするね

睡々 選 
引っ越してはじめて買ひし桜餅  十豆加

シュークリームでもだめ、柏餅でもイマイチでここはやっぱり桜餅。桜餅は地域によっても、お店によっても形や味が違う。新しい土地で、見つけたささやかな甘いもの。

小さな幸福を積み重ねていく、そんな輝く未来への期待と、新生活への前向きな気分を感じ、春いっぱいの一句だなと思い、選びました。

桜子 選
別れ際流れて行けよ花筏 くにくに

「別れは黙って受け入れるのが男の美学」的なデリケートな心理が切ない(;ω;)

舟々 選 
不確かをのどかと呼んでみてひとり 睡々

言い表せぬ漠然とした不安がある。

そこから目を背けるかのように「のどかである」としてみたが、

それによって麗らかな春の中にある孤独が、より際立つ様子が面白いと思った。

くにくに 選 
不確かをのどかと呼んでみてひとり 睡々

作者の意図は定かではないが、不確かなことを「のどか」と表現する作者の感性に意表を突かれ、それもまた真実だと思わせる魅力がある。

十豆加 選 
人消えし街や春月あるばかり  依子

尾道の、夜中に誰もいない商店街の風景や、黒い海、なまなましい月の情景が浮かびました。自粛要請で各々が家で息を潜めている、誰もいなくても気配はあるような。私には、この時の雰囲気ごと記憶に残しそうな句です。

依子 選 
人工の分布と推移はないかだ 十豆加

人工は人口の誤変換では?連日放映される新型ウイルスコロナのパンデミック関連ニュース。その際、画面に映し出される世界地図。せっかく花筏を見ていても、その地図のような形成に、連想されるのはやはり、人口の分布と感染症による影響人数の推移とは・・・今しか詠めない取り合わせ。


それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

つきまとふ助平心花の宴 ゆげる
実に素直でいいですね(笑)また、今回の仁王の句は、亭々さんの鑑賞の通り、季語との対比が実に素晴らしい!!最初の頃に比べ、だんだん俳句的省略でもの云う思考になって来られましたね。

囀りや宇宙に意味などなくてよし 亭々
囀りに意味はあるのかな・・・と、最近思ったばかりでしたので、まさに!!
今回、耳鳴りの在り処の如し月朧の句もユニークな視点でしたね。

親父たち押しのけ山の新芽立つ 古乃子
最近少〜し観念的(頭で作る)な句に寄りがちにも思いますので・・・
今一度、俳句は「客観写生」の立ち位置も大切にしてみて下され♫この句は、写生がきいてますね。
あと 春雷や海酒に沈む恋もある は、梅酒も季語なのでもったいない感じです。

すかんぽの咲く頃鼻歌に歩く えや
のどかな感じがいいですね。咲く頃まで云わなくても、すかんぽや〜で切るでもいいかも。
ぎしぎしの句も、リアリティーがあって良かった!
ひと雨ふた雨地獄の釜の蓋 は、ユニークだけど季語がない?

伸びた手を掴めぬままの春の夢 桜子
意味深な夢でいいですね〜。
他の句・・・575の中8の句がちょいちょいあるので、初心者の頃は定型リズムに合うようもう少し推敲してみて下され♫

長閑さや猫に手を振る画面越し 睡々
現代俳句ですね!!
今回の金賞句は、呟きのようなリアルさがあったので良かったと思いますが、俳句は観念的な作り方に偏ると最後には色褪せていくので、いつも「客観写生」のリアリティーは大切にしてて下され♫

花の雨さびしんぼうの笑むやうな 舟々
大林宣彦監督追悼句ですね。「さびしんぼう」を括弧でとじる方がより伝わるかな。

窓越しの明るき声や桜土手 くにくに
人気句でしたね。
散り乱れ浴びる桜の無限大 も飛躍があっていいですね。どんどん作って♫

便せんにさらすこころや春の泥 十豆加
なかなか心理的な句・・・春のが救いですね(笑)又是非リアル句会参加も♫

世を見据え神話の里の山桜 依子
人の世は本当にどうなっていくのでしょう・・・。

〜以上〜
皆さんいつも本当にありがとうございます★★★

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

ちなみに次回第36回じゃこむすび句会開催は。。。

開催日時:2020年6月18日(木)
開催場所:尾道居酒屋「なお吉」2階を予定
参加費:お料理代3500円他各自飲み物代+お気持ち会費
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 
       2020年6月16日(火)18時厳守
       ymiwsk0831@gmail.com 宛

お問い合わせは
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
      
posted by Senju at 12:35| Comment(0) | ◆気ままに十七音

2020年02月20日

第34回じゃこむすび★句会報

jyakomusubi (2).jpg 34jyako.jpg
第34回じゃこむすびの会★句会報
去る2020年2月20日(木)、
第34回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

第34回は、2020年最初の初句会・・・
席題は、この日1番に会場入りした惠谷さんに出して頂きました『居酒屋』
自分で見合う季語を探さないといけなく・・・
なかなか焦点も絞り難く・・・皆さんまたまたになかなかの苦戦でありました。

それでは、総勢11名(うち1名は欠席投句)による句会。
席題は【居酒屋】さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第34回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

yugerusara.jpg 代筆 古乃子
金賞(15点)田起こしに馴れしこの手の指輪かな ゆげる
「指輪」をお題にチャレンジされた句だそうな・・・♫
みんなの作者予想を裏切り、見事の金賞!!
ゆげるさん、本当におめでとうございまっす!!!

銀賞(11点)邪悪なるものに抗ひ冬木立 

銅賞(10点)落椿うらみごとさへ云わぬまま  桜子
銅賞(10点)優しさは疚しさに似て枝垂梅  舟々

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選
居酒屋の鉢の金魚の心地かな 
これなら1回金魚になってもいいかなと思う。

古乃子 選 
初旅やもしこの街が故郷なら 睡々
初旅という明るさの中に、自分の故郷ではないところをそう思うのは、
故郷では辛いことがあって、この街でならうまく生きていけるのではないかと思う気持ち。
そんな明るい面暗い面、両方の気持ちがあって良い。

えや 選 
田起こしに馴れしこの手の指輪かな ゆげる  
時期的には冬。田植えじゃないところがいいな。10〜20年ぐらいでは、まだ馴れないだろう。爺さんが死んどるかもしれない。伴侶を思う心が指輪にある・・・。
←10年ぐらいでは、葛藤期か倦怠期ぐらい。指輪を見て、10年頑張って来たな・・・みたいな、ポジティブな死を詠んでいこうと。by古乃子
←馴れしには、馴れない・・・も含まれているよね。睡々

睡々 選 
邪悪なるものに抗ひ冬木立  
邪悪って、結構悪い中でもかなり悪い。抗う=パワフルに闘っている。
まっすぐに迷いなく、しっかり立っている。寒さに風に負けぬよう立っている。そういう姿が強く。
違う表現だけど、古乃子さんのNHK俳句入賞句と連句のような。

桜子 選
夜が更けて静かに落つる椿かな 
最近の自分自身の出来事にピッタリと来て。お婆ちゃんが亡くなったのとイメージがかぶり。

妙 選 
優しさは疚しさに似て枝垂梅  舟々
優しさは疚しさに似てというところにしびれた。
優しさはいいことではないと、この人はみている。枝垂梅を見ながら、優しくしてしまって疚しさを感じている自分自身の深い心情を感じる。こういうところを句に詠めるのが凄い。

舟々 選 
田起こしに馴れしこの手の指輪かな ゆげる
これはあの都会から農家に嫁いだお嫁さんを詠んだのかな。
これまで田植えとかしたことない方が、指輪が嬉しいという春らしさが伝わって来る。

遙大 選 
優しさは疚しさに似て枝垂梅  舟々
優しさと疚しさという対比が凄い。いい悪いじゃない。対比の心の内。
自分の中でどうとるのか、どう落ちるのか、枝垂梅に重ねて。正直、素直ですね。
←なるほど!自分の中でどう落ちるのか・・・が、枝垂梅に響き合ってね。by依子


めんま 選 
亡き母のおにぎり恋ほし暮れの墓 ゆげる
正月前の墓参りで、お母さんのことを思い出して。おにぎりを握って貰って食べたなーとか。

依子 選 
熱燗に声を張り上げ与太話 遙大
今回席題の「居酒屋」に苦戦したので、あ〜与太話なんてよく出て来たな〜と感心しました

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

火事見舞帰りに集ふ赤のれん 亭々
「相合傘」でしょうか?(笑)

寒梅や不意の喪服の歳暴く 古乃子
喪服の不意に歳暴くの方が語順的にいいような・・・。

ごちそうさま建国の日の米国旗 えや
ごちそうさまだけでは伝わり難いかな。オムライス建国の日の米国旗とか・・・。

山茶花やひそひそ話するやうに 桜子
山茶花は垣根にもよくあるので、まさにご近所のひそひそ噂話の象徴のようにも!

一組の鳩の箸置き春近し 睡々
具体的でいいですね。睡々さんの春も近い!

なかなかに会ふ暇もなし沈丁花 
亭々さんがご紹介くださった五所平之助さんの「沈丁や夜でなければ逢へぬひと」にも、どこか通じる・・・。
それも沈丁花の季題ゆえに・・・。

白梅や輪郭線に宿る夜 舟々
今回幅広く色々な句が出ていましたね。

春の雨ポットラックに集う午後 遙大
ポットラックがわからない人も多く・・・世代でしょうか。集うは集ふですね。

くっさめればたれもはなれしコロナかな めんま
くっさめたれば は、まどろっこしいので、
くっさめにたれもはなれしコロナかな の方が!

お水取り濃き青き夜にひとつ星 ゆげる
さて、お水取りは行かれたことはあるのでしょうか・・・。

冬菫フォンダンショコラに添へありて 依子
お洒落なレストランは計らいも粋。

〜以上〜
皆さんいつも本当にありがとうございます★★★

では、最後に今回のオマケ画像はコチラ
87148798_198815204659775_8647522475577442304_n.jpg 祝☆惠谷さん作ペアカフェボウル
いつもみんなの清記を担当して下さっている睡々さんのご結婚が決まりました!!
睡々さんおめでと〜う♫

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

ちなみに次回開催じゃこむすび句会は。。。
コロナ対策外出自粛バージョンということで。。。

参加者全員欠席投句にてのメール句会形式です!!
開催日時:2020年4月16日(木)
結果報告:2020年4月17日(金)
参加費:今回限りの無し!!
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 
       2020年4月14日(火)18時厳守
       ymiwsk0831@gmail.com 宛

お問い合わせは
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
      
posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

2019年12月19日

第33回じゃこむすび★句会報

jyakomusubi (2).jpg33jyako.jpg
第33回じゃこむすびの会★句会報

去る2019年12月19日(木)、
第33回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

句会報のUPが、この度大変遅くなりましたこと、この場を借りて深くお詫び申し上げます。
また、納め句座ということで?佐木島在住の一草さんより、
受賞者宛にお祝いのお花をご用意頂くというサプライズもあり、この場を借りてお礼申し上げます。

第33回は、2019年最後の納め句座にして・・・
重鎮えやさんが、まさかのインフルエンザで欠席!
その代わり?に、欠席投句よりくにくにさん、席題1句よりめんまさん、
という初参加の男性2名を迎え、いつもとはまた違った空気感の会となりました。

席題は、この日1番に会場入りした亭々さんに出して頂きました『湯たんぽ』
季語ながら、皆さん記憶の紐をたぐりたぐり苦闘しておりました。

それでは、総勢12名(うち1名は席題1句のみの参加)による句会。
席題は【湯たんぽ】さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第33回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

と、その前に。。。
今回は、上位得点4句が同点につき、受賞者はナシということに!!!
それだけ、皆さんの実力が底上げされて来たともいえますね♫

(9点)極月や三途の河にバスガイド 亭々

(9点)君の字の癖知りし日に日記買ふ  睡々

(9点)もう誰の椀かわからぬ芋煮会  睡々

(9点)胸ぐらを取られたる如寒の月 依子

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選
空っぽの湯たんぽひとつ捨てた朝  舟々
湯たんぽを自分で題に出したものの・・・
子供の頃使っていた湯たんぽをそういやいつ捨てたかなと思い・・・
湯たんぽに限らず、色んなものをどうやって捨てたかなと思い。

古乃子 選 
極月や三途の河にバスガイド 亭々
意味はまったくわからないけれど、三途の河にバスガイドがいたら楽しいだろうなと思い頂きました。
極月、一年の終わり、人生の終わり、三途の河を暗くではなくひょうきんに表現がいい。

転児 選 
君の字の癖知りし日に日記買ふ  睡々
冬の俳句って、冬だから寒い、冬だから暖かくしましょうのどちらかだけど、
日記買う・・・温度感のない句かと思いきや、君の字の癖を知るホカホカ恋の句。
行為の中に温度があるな。

睡々 選 
鍋焼きの外に震えて室外機 転児
鍋焼きの温かさ、震えている室外機との対比。
室外機に気持ちが向く、鍋焼き食べたいのかなとか。
鍋焼きの庶民的な感じと句の持つユーモア感が合うと思い。

妙 選 
胸ぐらを取られたる如寒の月  依子
胸ぐらを摑まれるのではなく、取られる。
寒の月を見て・・・自分ではこういう表現は思い浮かばないけど、表現が素敵だなと共感した。

舟々 選 
湯たんぽの重さに揺れる洗い髪  古乃
湯たんぽが重いというのは、子供なのかな。
髪の毛が揺れる、幼い女の子が運んでいるのかな。
昭和的。時間と時代の映像が綺麗に浮かんだ。

めんま 選 
冬薔薇に強くあるよう気づかされ 桜子
バラって春先にバラ祭があるけど、冬にもしっかり咲いている。
環境の厳しさにも負けず・・・情景が浮かんだ。

依子 選 
休日のタルトタタンや冬麗 
タルトタタンって?とまず調べてみた。素敵なケーキ♫
冬うららの季語との取り合わせも、休日のウキウキとした感じが伝わってくる音感に仕上がりgood!

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

鳩尾の存在気づく師走かな 亭々
密かにこの日の高得点(8点)句。みぞおちが痛くなるまで食べ過ぎるな飲み過ぎるな(笑)

冬枯のミスタードーナツ試験勉強の子ら 古乃子
受験子で詠んだ方が・・・冬枯のミスタードーナツ・・・??等々この日の話題句でしたね。

変換もインフルエンザに侵されて 転児
インフルエンザのせいで変換も間違うよ?

侘助に乱るる心見透かされ 桜子
最近、季題と心象の語らい句がいいですね。

子らの顔ほどあるおたま芋煮会 睡々
行事句の連作は、句作の勉強になりますね!

クリスマスロボット達が動き出す 
色んな解釈が飛び出しましたね!

股引のそれはもう湯葉めいてをり 舟々
ユーモラス!

ああ寂し昨日も今日も湯たんぽよ めんま
初の席題句にして、寂しい男の嘆きがいいですね!

こかたしの花に飛び込む鳥一羽 ゆげる
客観写生の一句!

しゃれこうべごと生々しき枯蓮 えや
「ごと」は「如」?「毎」?

木枯しや理不尽さにも頭下げ くにくに
季語との響き合いといい、切なさがいいですね!

湯豆腐や気取りのいらぬ間柄 依子

〜以上〜
皆さんいつも本当にありがとうございます★★★

では、最後に今回のオマケ画像はコチラ
KONOKO.jpg
NHK全国俳句大会にて、我らのお仲間古乃子さんが、見事特選二席に選ばれました♫
次のじゃこむすび句会でお祝い致しましょう♫

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

ちなみに次回開催じゃこむすび句会は。。。

会場:尾道居酒屋「なお吉」2階
開催日時:2020年2月20日(木)19時〜
参加費:お料理3500円+別途各自ドリンク代(+お気持ち会運営費)
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 2020年2月18日18時厳守
欠席投句可:参加費用500円
まずは参加希望有無を、2月18日(火)下記いずれかの手段にて。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
      

posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

2019年11月21日

第32回じゃこむすび☆句会報

jyakomusubi (2).jpg32jyako1.jpg
第32回じゃこむすびの会★句会報

去る2019年10月17日(木)、
第32回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

この度よりまた新たに2名の若手女子さん妙(たえ)さんと十豆加(ととか)さんが投句に加わってくださり、句の互選鑑賞の場が、いつも以上に大変に熱く盛り上がりました。

今回の席題は、そんな新しいお仲間のひとり妙さんに出して頂きました『青蜜柑』
季語なんだけど、瀬戸内在住には身近な季語なんだけど・・・
だからこそ皆さんなかなかに句戦しておりました。

それでは、参加8名、欠席投句2名、計50句の句会。
席題は【青蜜柑】さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第32回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

32teitei.jpg
金賞(14点)火葬場へ続く通路や虚栗 亭々
映画「グリーンマイル」を観て作りました。思いもしなかった金賞、有難うございます!!昨夜は白熱句会でした。ハゲ乙女屋なる俳号まで頂き冥途の土産にしようと思う。(本人談より)

銀賞(11点) 誰か連れ去られさうなる秋夕焼  依子

銀賞(10点) 無花果と恋愛談義尽きぬ夜 桜子
 同   (10点) 今日もまたあれこれ忘れ爽やかに 睡々
      
亭々さんの中にいる乙女が見いだされた記念回でもある今回(笑)亭々さん金賞受賞おめでとうございました!!みんな「虚栗(みなしぐり)」に感動しました。

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選
秋時雨その身全てで聞く魚  十豆加
これ最初あれ?と思ったんだけど、何秒かしたらええな!となった。ヒラメとかカレイとか、海面の音を聞いてる感じが良くて、今までのじゃこむすび句会の句の中でこういうの無かったし、良かった。
←魚をヒラメやカレイとみたとこが凄い。私は縦に泳いでいる魚しか浮かばず、しっくりこなかった。by古乃子
←じっときいている感じには、「聞く」より「聴く」の方がいいかも・・・。by依子

古乃子 選 
そぞろ寒む北半球の埃拭ふ 亭々
ビミョーに現代の状況を示唆しているような感じ。北と南どっちが問題を起こしている・・・拭い去らねばならない埃が溜まるような。
←台風が来て埃をワイパーのように一掃したイメージに受け取っていました。by睡々

転児 選 
無花果と恋愛談義尽きぬ夜 桜子
いちじくの口ってどこまでも裂ける。それと花も実もない話を一晩中話せる恋談義の取り合わせ。
←漫画「寄生獣」を思い出す。by亭々

えや 選 
誰か連れ去られさうなる秋夕焼 依子
ちょっと怖いよね。秋のどす黒い紫色の夕焼・・・気持ち悪い・・・ウルトラQニュイーンみたいな感じ。怖いよねなんか、寒い秋の夕方、紫とオレンジとなんとも言えない色・・・犯罪の匂いのする。
←誰かが連れ去られそうなのか、誰かが連れ去るのか・・・ニュアンス的にどっちにとったら良いのか・・・。「誰か」が表現としてて甘い。無責任な感じ。by古乃子

桜子 選 
今日もまたあれこれ忘れ爽やかに 睡々
秋は哀しくなりやすい。昼間の過ごしやすい爽やかな感じが好き。
←忘れることを肯定している。忘れちゃった〜!秋の爽やかさが肯定している。by古乃子
←あとに年末が控えている感じもいい。もういいやあとは年明けにやりゃいいわ的な。byえや
←亭々さんの句かと思ったわ。by依子

睡々 選 
永遠をとっちらかして星月夜 亭々
最初観念的な句かなと思ったんだけど、現実的な句だと思った。科学的視点の句だなと。3度目に読んだ時にそう思った。

妙 選 
無花果と恋愛談義尽きぬ夜 桜子
すごく女の人っぽいというか、恋愛談義をするのは女の人だし、映像も色もイメージが女の人っぽい。無花果だから、そこに無花果があって、話題にのぼることが多い。
←やかましい感じがする。エロい。byえや
←ざくろだと熟れた感じがしない。どう食べても硬いから。無花果だからいい。by古乃子
←女はあエロい話ばかりしている。by亭々
←生っぽい話じゃない気がする。恋愛談義だから。by睡々
←無花果集荷の時期、島では女性がこんな感じに作業してそう。by依子

依子 選 
こめかみに鵯の声残りけり 
ひよどりの鳴き声がこめかみに残る・・・旨い表現。癇にさわる感じがよく伝わる。
←腹が立つ。ひよどりは性格が悪い。目白をいじめておっぱらうし。ちょっと鳩みたいな・・・。byえや
←つっつく実を他の小鳥にわけてあげない。鴉ほどではないけれど。by古乃子
←ドンビーゴは可愛い、赤ちゃんの頃、これとは反対。by亭々

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

あおみかん剥きかけのまま飛び出しぬ 亭々
亭々さんは今回事前投句にも青蜜柑を出されていましたね。「ポケットのふくらみ小さきあおみかん」

二日月人を濡らさぬ雨の降る 古乃子
最初の頃に比べて、古乃子さんの句は随分「俳句らしい俳句」から「古乃子さんらしい俳句」になって来られたような・・・。

またここで咲くを誓ひて彼岸花 転児
またここで→またここに 「で」は極力避けた方が。by依子

虫も葉も間に合わずして秋の山 えや
リアリティー!!

夜な夜なの焼き銀杏と長話 桜子
←おまえなんかあったな!!(笑)byえや

秋灯に玻璃の文様踊り秘め 睡々
←最後の秘めでイメージが混乱するような。踊りをり 踊りたる ぐらいでいいような気も。by依子

日が暮れて猪来るかいや来ぬか 
←猪来るかいや来るか の方が面白い。やっぱり来たか!みたいな。byえや
日が暮れて→日の暮れて 「が」は「の」に置き換わるよ。by依子

見つめれば輪廻転生百舌の贄 ゆげる
新しい俳号は是非 百舌ゆげる に!!(笑)というぐらいの百舌の連作でしたね。輪廻転生とは飛躍ですね。若干1名シティーガール依子さんは、百舌の贄のその眼を見ているうちに、俺の前世はもしやとハッとした句と解釈し、皆さんにドン引きされたという・・・。

暇あった時過ぎ後の更衣 十豆加
時間のある時に限ってやらないものなんですよね(苦笑)
(※推敲例)暇ありし時過ぎしのち更衣 by依子

新しき友へもひとつ青蜜柑 依子

〜以上〜
皆さんいつも本当にありがとうございます★★★

では、最後に今回のオマケ画像はコチラ
32jyako2.jpg32jyako3.jpg
依子土産の島根の銘酒その名も「死神」を利き酒ちうの桜子さんのセクシーショット♪

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

ちなみに次回開催じゃこむすび句会は。。。

会場:尾道居酒屋「なお吉」2階
開催日時:2019年12月19日(木)19時〜
参加費:お料理3500円+別途各自ドリンク代(+お気持ち会運営費)
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 2019年10月17日18時厳守
欠席投句可:参加費用500円
まずは参加希望有無を、12月16日(月)迄下記いずれかの手段にて。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
       
posted by Senju at 10:09| ◆気ままに十七音

2019年08月22日

第31回じゃこむすび句会★報

jyakomusubi (2).jpg31回.jpg
第31回じゃこむすびの会★句会報

去る2019年8月22日(木)、
第31回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

この度、お盆を外した為、異例の第4木曜日開催になったじゃこむすび句会ではありますが、そのお陰様でたまたまお仕事で尾道入りしていた箱庭療法のセラピスト遙大(はると)さんにもゲスト参加頂き、いつもとはまた違った空気に楽しませて頂きました。

また今回より、当日参加者には「席題」ということで、本当の意味でのその場で1句というのに挑戦して頂きもしました。
今回の席題は、ゲスト参加の遙大さんより出された『箱庭』
ちなみに箱庭が夏の季語であることを初めて知ったという人も・・・。

それでは、参加6名、欠席投句4名、計50句の句会。
席題は【箱庭】さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第31回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

hakoniwa.jpg※箱庭療法の「箱庭」より
金賞(13点)箱庭の海狭しとも広しとも 依子
画像は、私がかつて作った「箱庭」。この時の海は尾道水道の海をイメージに。。。(本人談より)
銀賞(11点) 向日葵や始めなければ始まらぬ  睡々

銀賞(10点) ため息を推進力にして海月 古乃子

依子の「兼題」なればこそ生まれた句!!金賞ありがとうございました♪

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選 
向日葵や始めなければ始まらぬ  睡々
ひまわりを見た時の主人の立ち位置。夏の代表的な花。自分がグズグズしていたり・・・のその想いと、ひまわりが火花を散らしたというか。
←向日葵は夏の代表的な花だけれど、その花でさえすべては種から始まっている・・・。by転児

古乃子  選 
箱庭の海狭しとも広しとも 依子
遙大さんがしている箱庭(療法)はどういうことをやっているかわからないのですが、箱庭の中に海を作ったんだけど、その海を広いと発想する時は、自分の中の夢や希望とかぶるけど、狭いと発想する時は、生きていてしんどいと感じたり、何か壁にふつかったりという時だなぁと。

転児 選 
電球の影に硯を洗ひけり 古乃子
硯を浄めるという作業。洗っている硯に自分の影を落としている。浄める時にも自分の影・・・というところに物語を感じました。

えや 選 
花火見の一家や所縁なき墓所 依子
山手だろうね尾道のね。墓で見たんじゃない花火を。ここならよう見えるよ見えるわって感じでね。
しかして、ちょっと礼儀守れ。見てもいいんだけど、多少おごそかな空気を大切にして欲しいね。みんな毎年見てるんだろうけど。

遙大 選 
月見草人には告げぬ夢に似て 依子
なんとなく、人に告げぬという秘めたイメージと月見草が重なり、告げない夢にも自分の意思が込められている。読んで自分も色んな思いを馳せた。

依子 選 
ため息を推進力にして海月 古乃子
くらげの収縮しながら漂っている様を、「ため息を推進力にして」とは、ユニークな見立てだなと思って頂きました。ハァ〜ッそれでも泳ぐハァ〜ッそれでも泳ぐみたいなある腫のリズムが、海月の様をよく写生しているなぁと。

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

西日不意に差し込んできて名を告げり 亭々
西日がパッと差し込んできたところ、スポットが当たったように、そこにある物が名乗りを上げる・・・。

珈琲のころろと旨し厄日ゆく 古乃子
「厄日」とは、台風の襲来することが少なくない日とされています。

夏野菜地域通貨と成り代わり 転児
田舎ならでは。
←よくあります。漬物になって返って来る付加価値もついて・・・。by古乃子

灼岩を削ぐ海水の匂いかな えや
「削ぐ」の表現の賛否がこの夜の話題でした。

故郷の青きに深く息を吸い 遙大
気がつけば「無季俳句」。それでも尾道という故郷を詠んだ句として、人気でした。
←山頭火の「青」に通じるものを感じました。by転児

海の児の少なし島の飛び込み台 ゆげる
弓削島暮らしならではの句ですね。
←(※推敲例)海に児の少なし島の飛び込み台 by依子

黙祷す八月の空鐘響く 朴生
今回の出句は、いずれもありきたり感という声も上がり・・・皆さんの朴生さんらしい句への期待が高まっています。

国境のなき地球儀や原爆忌 睡々
こういう地球儀がどこかに実際にあって作ったのかな〜という声が上がっていました。

予定なき夏旅の先友ありて けると
←(※推敲例)夏旅や友のゐるほか予定なく 友のゐるほかは空白夏の旅 by依子

ビーサンや世界遺産の社にも 依子
「ビーサン」が夏の季語として通るかがこの夜話題になりました。

〜以上〜

皆さんいつも本当にありがとうございます★

じゃこむすび句会では、金賞に選ばれた句は、
只今陶芸家の惠谷幸史さん作「豆皿」「句を釘彫り」にしてプレゼントも致しております♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句ご用意来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
会場等詳細は参加者におって連絡させて頂きます。

ちなみに次回開催じゃこむすび句会は。。。

会場:尾道居酒屋「なお吉」2階
開催日時:2019年10月17日(木)19時〜
参加費:お料理3500円+別途各自ドリンク代(+お気持ち会運営費)
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 2019年10月15日18時厳守
欠席投句可:参加費用500円
まずは参加希望有無を、10月14日(月)迄下記いずれかの手段にて。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
       
posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

2019年07月21日

シトラス吟行報★浴衣で夕涼み編

yusuzumiameagari.jpgyusuzumi1-2.jpgyusuzumi3.jpg
芸予瀬戸内シトラス俳句吟行会☆尾道浴衣で夕涼み編
去る2019年7月21日(日)、じゃこむすび会で馴染みの女子4名、
メンバーのひとりでもある桜子さんのお店 尾道お散歩きもの 乙女屋さんにて、それぞれに気に入りの浴衣姿に変身させて頂き、雨上がり感な夕焼け空のもと、無事夕涼みを楽しむことができました♪♪♪
まずは、コンビニでお約束のものを調達し(笑)予定通りU2デッキにて乾杯★
そこでまず、今回の「袋廻し」のお題をそれぞれに2つずつ記して頂きました。
yusuzumi2.jpgyuusuzumiodai.jpg
合計8つのお題が決まりました。しばし、夕涼みを堪能・・・
暗くなりお腹もすいて来たので、場所を移してのいよいよ「袋廻し句会」です★
yusuzumi4.jpgyusuzumi5.jpg
まずは、もう一度乾杯(笑)あとはチビチビお酒を楽しみながら・・・
廻って来た袋のお題で、各自1お題につき1句を即興で作っていきます。。。
ただ、今回はその場で句会するまでの時間が無くなってしまい、後日参加者にてメール句会を致しました。
それぞれに、各袋より気に入りの1句、また全体より気に入りの5句を選びました♪♪♪♪
その句会報も兼ね、今回の袋廻しより誕生した句のうち得点句をご紹介していきたいと思います★

即興で苦し紛れに作ったとはいえ!!なかなかにユニークな句が出揃いました♪♪♪♪
ちなみに、なかでも人気句だったものには参加者の鑑賞の声並び★マークをつけています。

【夕涼み】の袋より
★涙あと気付かぬふりの夕涼み 桜子
依子選
待ち合わせに現れた相手・・・あれ?もしかして泣いてたのかな?と、思うもそこは大人の優しさで、突っ込まず、ただ静かに寄り添って夕涼みなんかしてみる・・・といった感じでしょうか。

その女ため息深く夕涼み 依子

【にがうり】の袋より
★にがうりのとことん熟れし赤き種 古乃子
桜子選
亀裂から爆発寸前?のような刺激もたまには欲しいかも。
睡々選
グリーンカーテンなどで気軽に家庭栽培できる夏野菜の代表格のニガウリ。収穫を逃れたニガウリは人間に手懐けられるのを拒むように、その生命の存在を鮮烈な赤さで主張する。自分で育てていないとわからないニガウリの一面を切り取ったところも読み手の生活がうかがい知れるようで面白い。
依子選
とことんが効いている!

苦瓜を喰ふや年の差のはなし 依子


【海月】の袋より
★ほおっといて私の前世くらげなの 桜子
古乃子選
出だしの「ほおっといて」が良かった。くらげは膨らんだりちょっと細くなったりして海を漂っていますが、その膨らんだくらげの様子が浮かんできてちょっと拗ねたふりをしている女の子を思い浮かべました。
ちなみに、他の句で「こんな幽霊になりたし水水母」の句も「水くらげ」ならとっていたかも。「水水母」が残念。
睡々選
その理屈、まったくわからないけれど(笑)
でもそれさえ不思議と受け入れてしまえるようなチャーミングな人の発言をそのまま抜き出したような句。
わたしはくらげで「幽霊」を読んだのだけど、この句は前世を読んでいて、たまたまくらげのイメージがこの世とこの世ならざる世界をつなぐものとして重なったのも袋回し独特の直感の感性ならではでしょうか。そんなところも面白かったです。

依子選
色々優柔不断なままに過ごす作者に、誰かからのお小言。その返答、私の前世はくらげなんだから仕方ないのよ。今生の不足を前世のせいにしてしまうところも、なかなかにさすが前世くらげ様。

なんとまぁ海月みたいな男かな 依子
桜子選
毒に気をつけてーーー。

くすぐられ月より生るる海月かな 古乃

【麦酒】の袋より
★美女四人置き去りにされ麦酒かな 依子
古乃子選
選ぶしかない!置き去りにされても。

唇で結露集めし缶ビール 
桜子選
唇に水滴が色っぽい。缶ビールで日常にあるセクシーさを感じる。

まず麦酒父と娘の声ハモリ 桜子

【モノクロ】の袋より
★サマードレスモノクロームの彼方へと 
古乃子選
私はモノクロと言われ白黒しか思い浮かびませんでしたが、浜辺のサマードレスと考えると砂や雲の白でも空や海の青でも夕焼け色でもサマードレスを中心に世界が放射状に拡がる感じがして最後の「彼方へと」もよかったです。
睡々選
梅雨時でしょうか。街はモノクローム。
そこに鮮やかな色彩のサマードレスの人が目に飛び込み、彼方へ去っていく。
映画のワンシーンのようです。太田大八「かさ」という絵本を思い出しました。
それにしてもモノクロームを兼題にしたのがすごい!どの句もおもしろいですね。
依子選
年を経て、もう着ることのなくなってしまったサマードレス・・・思い出の彼方へ・・・といった感じでしょうか。

モノクロの父は強気のまゝ夕焼 依子

【初浴衣】の袋より
★その前の男好みの初浴衣 
桜子選
今彼には言えない自分だけの秘密。この時は今彼に少し優しくなれそうな気がする。

【はだし】の袋より
あけすけの恋の話を跣かな 依子

あこがれは素足でかけてつかまえて 桜子
古乃子選
この句は「素足」がいいですね。裸足を素足にかえたこと。それ以外はすべて平仮名にしたこと。少女のイメージがはっきりと浮かびます。もし「裸足」でかけていたら日焼けした夏の少女ですね。

里の家ほこり吸ひつく裸足かな 古乃子

【辞書】の袋より
蝉しぐれ読めぬ辞書のごとく降る 古乃子
依子選
夏の間シャーシャーと鳴いている蝉しぐれ。その耳につく感じを、読めぬ辞書のごとくと例えたのはユニーク。ただ、辞書というよりその文字では?と思うのですが・・・あと一歩推敲してみて頂きたいところ。

英辞書のイディオム汗でふやけをり 睡々
桜子選

イディオムを訳し間違えて、冷や汗(手のひらが汗でふやふやになった)のイメージでした。学生時代の英語テストの苦い記憶を思い出しました。


我が辞書に暑くるしいは載せません 

古乃子選
ナポレオンに対抗しての「載せません」いいですね。

〜以上〜
日頃、机上ではなかなか俳句が作れないという方でも、
吟行や袋廻しでは、とにかく見たまま感じたままを素直に詠む練習をしていくような感じですので、

意外にポンポンと詠めたりします。
また、俳句を作らない普通の旅行だったら見落としてしまうようなことでも、
俳句を作るとなると、細やかに観察する心が芽生えますので、より旅が充実します♪♪♪
吟行は出会いを楽しんでこそ★★★
こちら初心者大歓迎の会ですので、これからも・・・
大人の遠足気分で気軽にご参加頂けたら嬉しいです♪♪♪

ちなみにこの度のオマケ画像は。。。
yukataiwazaru (2).jpgyukataushiro (2).jpg
桜さん、それぞれに似合う感じに着付けて下さり、本当に有り難うございました♪

ちなみに次回のシトラス俳句吟行会は。。。
2019年10月13日(日)
俳人協会広島支部の吟行句会に便乗してみたいと思います♪♪♪
haijinkyoukai.jpg ←詳細はコチラ

参加申し込みは。。。
 TEL 0848−46−6287
 aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp(※件名「シトラス俳句吟行会」迄)

posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

2019年06月20日

第30回じゃこむすび★句会報

jyakomusubi (2).jpg30jyako.jpg
第30回じゃこむすびの会★句会報

去る2019年6月20日(木)、
第30回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

お陰様でじゃこむすび句会もこの度5周年を迎え・・・
少しステップUPしてみましょうということで、
今回より、当日参加者には「席題」でその場で1句というのに挑戦して頂くことにしました。
ちなみに今回は、初めてなのでいちおう事前にお題は告げてありましたが、次回からは、本当にお題そのものも当日発表になりますので、参加者の皆さんは、更なるドキドキワクワク感をお楽しみ下さい。

それでは、参加10名、欠席投句3名、計65句の句会。
席題は【香水】さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第30回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

30じゃこ皿.jpg※受賞句は釘彫り豆皿に。
金賞(14点) 嘘の数斑とあらわれ鬼百合の 転児
自分がどれだけ嘘をついたことがあるかなんて、人間は普通数えないでしょう・・・。(本人談より)
銀賞(13点) 明け急ぐものに抗ふフラメンコ 古乃子

銀賞(13点) 香水の瓶にためらひ母の留守 依子

※銅賞は今回銀賞の同点句がありましたので、省略させて頂きます。

転児さん、前回に引き続きの連続金賞おめでとうございま〜す!!

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選 
明け急ぐものに抗ふフラメンコ 古乃子
フラメンコそのものが抗の踊り。明け急ぐときたか。
←夜な夜な踊っている感じがする。踊っている間に朝が来た。by転児

朴生 選 
紫陽花や花屋の棄てしのちに濃し 睡々
亭々さんっぽい。棄てられたものに思いを馳せるのが好き。棄てられても生きているというのが好き。

古乃子  選 
朝凪や少女鼻腔を焦げつかせ 亭々
香水の席題で、コレを詠んでいた。一生懸命嗅いだ・・・鼻腔を焦げつかせるほど。鼻の奥が痛くなる。
←子供時代、いい香りのする近所の叔母さんが帰宅する頃になると、その香りを嗅ぐ為に待っていたことがある。私の少女時代のよう・・・。by依子

桜子 選 
嘘の数斑とあらわれ鬼百合の 転児
お花を贈られたのかどうかはわからないのですが、贈られた人に対してうしろめたさがあるのか・・・
毒々しいブツブツが、私に似ている・・みたいな。
男性から女性へだとうしろめたさ、同性同士だと妬みとか嫌みとか含まれている贈り物。
←鬼百合は贈るものじゃないから、自分を見つめているような。by朴生

転児 選 
思い出の灰を吸い上げ七変化 えや
土がアルカリ性か酸性か・・で、色がどっちかに変わる。お婆ちゃんのお墓の近くの土なのか・・・お婆ちゃんの遺灰を吸い上げ、こんな色に咲いたよ・・みたいな。

えや 選 
甘酒ふたつ母より届き見つめる 粥々
甘酒は滋養強壮にいいんだよね。何かの成分がいいんだよね。年齢的には、ひぃ婆ちゃん90何才から60何才の婆ちゃんへ届いている感じ。あんなよぼよぼの婆ちゃんに心配させて・・・みたいな。
←甘酒は飲む点滴と言われているよ。by睡々
←ふたつ?私はまだ独りだけど・・・お母さんコレって深い意味あるの?みたいな。by依子

睡々 選 
香水の瓶にためらひ母の留守 依子
わかりやすい。女性にとって誰しもに経験のある一瞬。香水にあこがれる・・・。香水だけだとフワッとしているけど、瓶にひねりがある。リアリティー実体がある。
←女性でしか詠めない。by朴生
←実は、実際は珍しく香水なんかつけて出かけている母に対してのためらいを詠んだものでした。by依子

小たつ 
明け急ぐものに抗ふフラメンコ 古乃子
想像した時に画面が綺麗。もやの中、抗うという単語とフラメンコの連立のイメージの感じがいい。

猫猫 選 
暗闇の梅雨雷に泣き三時半 えや
自分も経験ある。雷があって梅雨に入るのか明けるのか。夜中に雷があるというのは怖い。自分の子供時代を思い出して頂いた。暗闇の雷というのは、子供の頃本当に怖かった。

依子 選 
嘘の数斑とあらわれ鬼百合の 転児
鬼百合の毒々しい感じからの発想として、「斑を嘘の数」と見たところが面白い。最後の「の」が「は」だと、では人間は?という問いかけにもなるような・・・。

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

ジュラ紀よりぼうふりダンスダンスかな 亭々
←亭々さんらしい時空表現。by依子

卯の花や骨箱抱く白襷 朴生
戦争で自分の家族や子供が亡くなった時には、市町村がお葬式をしてくれる。その風景。ひとりひとりの死を追悼。末期は骨箱に石ころしか入って入っていなかったこともあったとか。

鱧の皮あすの夕餉の酒のあて 古乃子
身は当日に頂き、皮はひと手間加え明日の夕餉に・・・。

ゼラニューム呑気に咲いてんじゃねぇよ 転児
←たまにはこれぐらい言い切った句も面白い。ゼラニウムの例句は少ないし・・・えやさんの「糸みみず」の句以来のじゃこむすび名句殿堂入りだ(笑)by依子

カクテルの紅い実かじり桜桃忌 桜子
←桜桃忌は、太宰治の忌日。女性との心中を繰り返し、されど死にきれず、最後もまた心中とはされているものの・・・その死因には疑問が残るともされている太宰。
そんな彼の人生を「いちいち大騒ぎしちゃってさ」とでも言わんばかりに、カクテルに入った紅い実をかじりながら、あら今日は桜桃忌だったわね・・・なんて軽い感じが、男ごときに振り回されるのは真っ平といった作者のある種の達観から来る強さも感じられる一句。by依子

思い出の灰を吸い上げ七変化 えや
婆ちゃん死んでないけど、蜜柑の灰に・・・昔の手紙とか・・・。

カーテンの中でかき混ぜソーダ水 睡々
←「こたつ俳句作家」であられる睡々さんならではのワールド。by依子

出番待つ経年の香水余りある  小たつ
←(※推敲例)まだ少し説明が多く俳句ではもったいない。経年の香水出番待つままに ぐらいに。  by依子

をやこんなとこにも田ある山路かな ゆげる
←人はどんなところでもで生きて行く為には・・・ですね。by依子

撃方始め便器の蠅を仕留めたり 一草
←田舎のお手洗いのお約束アイテムですね。by依子


素麺をやらかく茹でて朝の湯気 粥々
←前日飲み過ぎただけじゃろが。byえや
←柔らかくを敢えて「やらかく」と表記するところが粥々調だね。by依子

六月の風よ水琴窟鳴らせ 依子
奇しくも今日は、じゃこむすび句会の発起人の一人でもあった居酒屋壱六拾の大将の一周忌。大将の作られた水琴窟はもう無いけれど・・・。

〜以上〜

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

最後に、今回のオマケ画像は。。。
この度、5周年記念句会ということで!!
尾道お散歩きもの乙女屋を営むお仲間の桜子さんにお願いし・・・
プレバトでお馴染みの夏井いつき先生モードにて、参加させて頂きました。
わたくし事でなんですが、とても綺麗に着付けて頂きましたので♪♪♪
natuisennseimodoki.jpgnatuisennseimodoki2.jpgnatuisennseimodoki3.jpg
あらためて、いつもお着物姿で最後まで綺麗に座っておられる桜子さんに感じ入るばかりでした。

皆さんいつも本当にありがとうございます★

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句ご用意来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
会場等詳細は参加者におって連絡させて頂きます。

ちなみに次回開催じゃこむすび句会は異例の第4週目です!!

会場:尾道居酒屋「なお吉」2階
開催日時:2019年8月22日(木)19時〜
参加費:お料理3500円+別途各自ドリンク代(+お気持ち会運営費)
俳句投句締切:基本前々日の事前5句投句制 2019年8月20日18時厳守
欠席投句可:参加費用500円
まずは参加希望有無を、8月18日(月)迄下記いずれかの手段にて。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
       
posted by Senju at 00:00| Comment(0) | ◆気ままに十七音

2019年05月26日

尾道〜鞆の浦航路★吟行編

asobifune.jpg asobifune5.jpg asobifune4.jpg
芸予瀬戸内シトラス俳句吟行会☆尾道〜鞆の浦航路編
去る2019年5月26日(日)、期間限定航路 尾道〜鞆の浦を結ぶ船「ジュゴン」に乗って、大人6名+小学2年生男児1名仲睦まじく鞆の浦吟行句会へと行ってまいりました。
まずは、まさしく夏の季語でもある「遊び船」らしく、船の舳先に出ることも許され、涼しい海風に吹かれながら、船長さんの丁寧なご案内を伺いつつ、参加者一同それぞれに1時間程の船旅を楽しみました。
asobifune2.jpg asobifune1.jpg asobifune3.jpg
また鞆の浦では、港に着くやいなや酒屋に立ち寄り缶ビールを手にする人も・・・♪
シトラス吟行会ならではです(笑)
tomonoura.jpg tomonourasannsaku.jpg
そして、鞆の浦と言えば・・・保命酒!!
houmeisyu2.jpg houmeisyu1.jpg
珍しいミリンの試飲や、入浴剤のお土産等に心惹かれる人も・・・♪
この季節の鞆の浦では、軒下に巣を作っているたくさんの燕が飛び交う姿や、雁木で子どもさんを遊ばせる景なども見られ、鞆の浦ならではの大変のどかな時間の流れに、つかの間ながらもしっかり小旅行気分を堪能することができました。
そして、午後からは・・・
tomonotu1.jpg tomonotukukai.jpg
参加者の亭々さんの息子さんが学芸員を勤めておられる【鞆の津ミュージアム】にて、ちょうど開催中であった現代アート作家折元立身さんの「亡き母へのカード作品展」の展示を拝見し、ご厚意でお部屋をお借りして句会まで開催することができましたこと、この場を借りて改めてお礼申し上げます。。。

それでは、詳細はせっかくなので参加者の吟行句より。。。

まずはその互選(5句)結果より★★★

亭々 選
鞆の浦伍月の鳶の輪の中に 転児
伍月の鳶というのが、ちょっといいなと思い選びました。自分は目線が下しか見ていなかった。上は見ていなかった。鳶の輪の中に・・・鳶のまわる・・・大らかさを感じる。伍月の鳶、俳句の本の題名になりそうな。

転児 選
囲はれてただアマリリス咲かすのみ 依子
本当に何も無いただ空き地のようなところに咲くアマリリス、あれを句にするとこうなるのか・・・。自分には見逃してしまうような。真っ赤なアマリリスに女の怨念を感じる。私は捨てられてもここに咲くわよみたいな・・・。

睡々 選
亡き人へ宛てたる葉書聖五月 
依子
吟行でこれを詠むのはちょっと・・。聖五月が出てくるのが凄い。普通はあまり出て来ない季語なので、ひれ伏すばかり。亡き人というのが母への手紙なんじゃないかというのが(聖五月から聖母マリアが浮かび)わかる。祈り・・・亡くなった人への想い。

猫々 選
旅人に小蟹捕ったと雁木の子 睡々
私も見てたんですよ。句を読んで、ああいう雁木のところでこういうことが、もうあまりないなぁ・・・と。親も注意せず遊ばせていて、自分の子ども時代を思い出す。
※推敲例)捕ったとは説明的になるから、捕ったよ ぐらいがいいのでは?by依子

松 選
五線譜にドミソ並びの夏燕 転児
なんか私も今日、夏燕の情景が印象が残っていて、情景が浮かんだ。五線譜(電線)にドミソ並びというのがいいなと思いました。

ゴジラ 選
いざ鞆へジュゴン出航風五月 依子
ジュゴン、乗った船の名前でいいと思った。

依子 選
鞆の浦伍月の鳶の輪の中に 転児
伍月の鳶というのが、すぐに寺山修司の五月の鷹の句「目つむりてゐても吾を統ぶ五月の鷹」が浮かんだ。しかして、寺山の句に対して、こちらは伍月の鳶・・・その鋭さのないどこかのどかな輪の中におさまってしまうほどの鞆の浦。そのローカルさを好ましく感じた。

〜以上互選とその鑑賞でした〜
続きまして、それぞれの本日の一句をご紹介♪♪♪

亭々 
保命酒の看板龍や雲の峰
※推敲例)看板龍や→看板に龍 by依子

転児 
回遊すプラゴミ海月ビニル片
親子でくらげの句が詠めましたね。by依子

睡々 
潮待ちの路地飛び交ふや親燕
最後が「夏燕」ではなく「親燕」と詠めたのは、吟行ならでは♪by依子

猫々 
夏空に歴史感じる石だたみ
※推敲例)夏空に→夏空や 「や」の切れを入れることで、景が広がる。by依子

松 
今は亡き叔父叔母思ふ遊び船
※推敲例)思ふ→思ひ by依子

ゴジラ 
うみのなかふわふわおよぐくらげかな
小学2年生、初参加にして素直な名句♪by依子

巫 依子 
大橋をくぐりてよりの風涼し

〜以上〜

日頃、机上ではなかなか俳句が作れないという方でも、
吟行では、とにかく見たまま感じたままを素直に詠む練習をしていくような感じですので、

意外にポンポンと詠めたりします。
また、俳句を作らない普通の旅行だったら見落としてしまうようなことでも、
俳句を作るとなると、細やかに観察する心が芽生えますので、より旅が充実します♪♪♪
吟行は出会いを楽しんでこそ★★★
こちら初心者大歓迎の会ですので、これからも・・・
大人の遠足気分で気軽にご参加頂けたら嬉しいです♪♪♪

ちなみに次回のシトラス俳句吟行会は。。。
2019年7月21日(日)16時半〜20時半 ONOMICHI U2デッキ界隈
『浴衣で夕涼み句会』です♪♪♪
U2デッキ.jpg
浴衣で、海を見ながら、夕涼みかてら、飲み食べしながら、ゆ〜るりと時にドキドキに俳句を作ってみましょう♪

★初心者大歓迎・飛び込み参加可
★遅れて参加も早めに退場も自由
★各自筆記用具と飲み物と酒の肴持参
浴衣に関しましては、尾道お散歩着物 乙女屋さんがご協力下さいます。
レンタル一式2700円、着付けのみ特別に500円、男物もご用意有り。
参加申し込みは。。。
 TEL 0848−46−6287
 aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp(※件名「浴衣で夕涼み」迄)

posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

2019年04月18日

第29回じゃこむすび★句会報

jyakomusubi (2).jpg29jyako.jpg
第29回じゃこむすびの会★句会報

去る2019年4月18日(木)、
第29回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

今回は、お仕事の都合で急遽参加が叶わなかった小たつさんの代わりに、
初参加でわしわ氏さんが選にご参加くださり・・・
俳句をまったく作ったことがない方の視点というものも楽しめたように思います。

それでは、参加9名、欠席投句2名、計55句の句会。
兼題は【アスパラガス】(5句中1句はこの題で出句原則)
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第29回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

tenji.jpg※受賞句は釘彫り豆皿に。
金賞(11点) ため息を詰めるも丸くシャボン玉 転児
ため息詰めても丸いしそして飛ぶし詰め込んだ不満や不平をどこかに連れてってくれるシャボン玉に救われたのです(後日本人談より)
金賞(11点) 母のこと恃み別るゝ花の冷え 依子
恃んだ相手は愛犬・・・ということで、そっちを句にする方が面白いとも云われ、
愛犬に母をよろしく花の冷え(後日本人談より)

銀賞(10点) 脱獄の記事にて包む土筆かな 亭々
←(※推敲例)記事にて→記事もてby依子 

※銅賞は今回金賞の同点句がありましたので、省略させて頂きます。

転児さん、初の金賞おめでとうございま〜す!!

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選 
ため息を詰めるも丸くシャボン玉 転児
いいね。そのまま。うまく仕上がっていると思う。
ため息が詰まってパンパンになったしゃぼん玉は歪んでもおかしくはなさそうなのに何故か丸いのだ。不思議ではないか!その不思議さに僕は丸をした。ところでこのしゃぼん玉はさぞかし重いのだろう、軽やかには飛んでくれない。もたもたしながらやがて地面に落ちてため息を散らすのか。あるいは軽やかに舞い上がるのか。

朴生 選 
ため息を詰めるも丸くシャボン玉 転児
ため息・・・丸く・・・シャボン玉・・・が、ちょっと良かった。

古乃子 選 
脱獄の記事にて包む土筆かな 亭々
ひとつは去年の思い出。新聞紙をとっておいて、土筆を取りに行ったら新聞でくるんでお裾分けしたり・・・
そういう普通のことを、あの事件の思い出と共に・・・。

桜子 選 
東風吹かば薄着の肩を支える手 小たつ
綺麗なイメージしか浮かばなかった。薄着の華奢な肩、別れが浮かんだ。
←むしろ別れた相手を支えているのでは?by古乃子
←老夫婦が寄り添ってるイメージだった。by朴生
←東風吹かば・・・は、ノリでつけたのでは?by亭々

転児 選 
母のこと恃み別るゝ花の冷え 依子
仕事柄、介護施設で働いているので。ぐっと来る。こういう人ばかりじゃないけれど・・・。
←自分自身が娘の立場で、母より先に死ぬから、お願いしているのが浮かんだ。by朴生
←この句いいな〜。すっ飛ばしとったけど、凄くいい。by亭々

えや 選 
一太刀に首をはねられ白椿 転児
椿の句でしょうけどね・・・椿じゃなく人の顔だったら、それも綺麗。
白に椿、枯山水のような・・・ズバッといって鮮血が茣蓙に。
椿の句だけど、時代劇のような・・・。

睡々 選 
吹き寄せし文明の屑島も春 ゆげる
春の句ってなんかのんびりとした句を詠むことが多いけど、文明の屑というゴミ、生活感をうまく詠み込みながら、島の風・港・浜に、ちょっとした色んなものが集まっている様と、春の感じは合う。この辺に住んでいる人の島の感覚と、離れている人の島のイメージは違う・・・。
←一草さんの句かな〜。by古乃子
←ゆげるさんだと思う。by朴生

わしわ氏 選
二頭筋三頭筋よ春田打 転児
武骨な農業に携わっている人、限界が来ていても頑張っている。わかりやすくて男っぽいところがいい。「よ」が、もっと頑張れと自分に言い聞かせている。

依子 選 
月曜のおはようのごと芽吹山 睡々
月曜は一週間の始まり。おはようという声にも、心なしか気合いが入る。芽吹きはじめた山の空気感を、うまく例えているなと思う。

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

約束の胞子飛ばして土筆摘む 亭々 
←(※推敲例)飛ばして、が少し説明的な感じ。飛ばしぬ?by依子

桜散る無念の命ひとひらに 朴生
春が寒く、桜の時期が長かった。植える人の気持ち、戦争で亡くした人を忘れない為に。送り出した人の気持ちを感じた。

宙を飛ぶ鬼を映して朧月 古乃子
鬼が好き。春は鬼も浮かぶような。
←(※推敲例)鬼を映すか ぐらいの方が自然?by依子

主役にはならぬも真すぐアスパラガス 転児

茹でたてのアスパラガスにマヨ七味 桜子

蛙の波紋ふたつ揺れひとつ待ち えや
蛙がいっぱい。春が動き出した。

亀鳴くやジョーン・ケージに耳澄ます 睡々
←(※推敲例)耳澄ますが言い過ぎのような・・・。ジョーン・ケージにドラム缶 とか?by依子

還暦の父の歩幅で花見つつ 小たつ
←(※推敲例)俳句では、「で」を避ける方が良いよ。歩幅「に」。by依子
←花見つつは、どうなのかな…?花見かな  とかby依子
←父の歩幅でが面白い。それが遅いのか早いのかどうなのか。しかして下5「花見かな」ではつまらない。by古乃子

豪勢に桜咲きゐる無人島 ゆげる

春寒し未読のままのメッセージ 一草
←心象的な一句。by依子

たそがれの海の彼方も花の色 依子

〜以上〜

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

最後に、今回のオマケ画像は。。。
去る2019年5月16日、来るじゃこむすび句会5周年を祝し・・・
いつもお酒を飲まずに会に参加くださっている陶芸家のえやさんと呑むべく(笑)
えやさんの器も使われている福山のお店「夜咄(よばなし)」さんにて、宴を設けました。
yobanasikinen.jpg 
皆さんいつもありがとうございます★

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句ご用意来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
会場等詳細は参加者におって連絡させて頂きます。

ちなみに次回開催じゃこむすび句会は。。。5周年です!!!!!

会場:尾道居酒屋「なお吉」2階
開催日時:2019年6月20日(木)19時〜
参加費:お料理3500円+別途各自ドリンク代(+お気持ち会費)
兼題:「香水」(※欠席投句者は、5句中1句必須)
俳句締切:基本前々日の事前5句投句制 2019年6月18日18時厳守
                 (※今回より兼題1句は、句会場当日に投句制に)
欠席投句可:参加費用500円

※今回から参加者の皆さんには、よって6句作って頂きます♪♪♪♪♪♪
 
参加ご希望の方は。。。6月17日迄下記いずれかの手段にて。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい) 
Facebook 市村麻依(巫 依子)メッセージにて。  
       

posted by Senju at 00:00| ◆気ままに十七音

2019年04月17日

魚島〜高井神島編★吟行報

futaritennbou.jpgtengaisakura.jpgkireiumi.jpg
芸予瀬戸内シトラス俳句吟行会☆魚島〜高井神島編

去る2019年3月31日(日)、まだ月の出ている夜明けから月の夜にかけて、
愛媛県は上島町の離島魚島〜高井神島へ船を乗り継ぎ行って参りました。
海風が強く、まだまだ肌寒さの感じられる日ではありましたが、
なんとか船も欠航にならず、両島を訪ね、無事その日のうちに本土に帰り着くこともできました。
また旅の途には、弓削在住のお仲間ゆげるさんが弓削港にサプライズ登場して下さり、お陰様で、心温まる旅の開幕となりましたこと、この場を借りてあらためてお礼申し上げます。。。

この日は。。。
habu.JPG早朝を土生港界隈散策、
uosimakinen.JPG午前中を魚島散策、
hamadaisi.jpg tatue.jpg toudai.jpg takaikamijima.jpg
午後からを高井神島散策致しました。

高井神島は、現在総人口がもう16名しかいないということで・・・
メンバー一同、それぞれに湧き上がる思いのうちにあったことと思います。
せめてもの救いは、島からの眺望に思った以上に本土ほか隣接する島々が見晴らしよく見えたこと。
帰りの船に乗り合わせた方の中には、今後海外からのお客様を招致するインバウンド事業に携わっておられる方もおられ・・・今後の島の未来が、少しでも明るいものであって欲しいと切に願うばかりです。

今回は、亭々・朴生・依子の3人が各自10句作り、後日メール句会を致しました。
では、その互選(5句)結果より★★★

★亭々選★

春暁の港に月の繊ほそ)きかな 依子

情景が浮かびます。春暁は春の曙、春の朝のことのようですが高齢者ばかりの曙の港には漁に出る人は誰もいない。僅かばかりの月が港をぼんやりと照らす。その蕭条とした様がいいと思った。ほそいという漢字が出てこない。この漢字はよく表していると思う。


落椿やがてはこの島も無人 依子

季語落椿がまさに消滅してゆく島を言い表している。ポトンと音がして一人居なくなる。その音が聞こえるようだ。


乗り降りの人無き港春寒し 依子

帰りの待合所に島の人がやって来た。おそらく滅多にない来客なのだ。客人との会話はこの短く限られた時間だけのこと。話している間だけは生きていることを確かめられる。たしかに春寒しだ。


すみれ咲き独り住ま居のまたひとつ 依子

菫ほどな小さきひとに生まれたし  

漱石の句ですが、菫のようなひっそりとした島の暮らしは想像以上に過酷だろう。独り暮らしが増えたのか減ったのか、どちらにしても重い暮らしだ。


白波の向こうは伊予の山霞 朴生

燧灘は想像以上に広く、瀬戸内海と言えども水平線が見えたのには驚いた。遠く向こうは伊予、春霞で山々はさらに遠く見える。櫓や櫂が動力だった頃はなんと豊かな海であったことだろうか。


★朴生選★

倒れ木の谷へ向き合ふ若葉かな 亭々

昨年夏の土砂災害の爪痕と輝く若葉の対比が鮮やか。

春濤の飛沫に島の見え隠れ 依子

穏やかな瀬戸内海だが、灘(広い海原)に出ると風の影響を強く受ける。波を蹴っていく快速船の揺れを思い出す。


仰ぎたる島の天蓋桜かな 依子

かつて島の住民が植えてきた桜並木が大きく育ち、満開の花びらが春の空を覆っている。見事な風景だが、これを楽しむ島民も今では少なくなってしまった。


すみれ咲き独り住ま居のまたひとつ 依子

庭の石垣の隙間から芽を出し春を告げる可憐なスミレ花。今では住む人もなくスミレを愛でる人もいない。


春暁の港に月の繊(ほそ)きかな 依子

始発の列車・バスを乗り継ぎ、港に来た。初めての島へ渡る期待と少し不安な気持ち。「繊」の漢字の「ほそき」というルビが効いている。


★巫 依子選★

桜鯛ぶつかる荒き潮かな 亭々

この辺りで捕れる桜鯛がいかに美味しいか・・・
それは、ちょうど波と波がぶつかるところで、荒波に揉まれ身が引き締まるから・・・とは、島人が語りくれしところを、うまく詠まれましたね。


船底をたたかせ高井神島へ 亭々

この日は、本当に波の荒れた日で・・・
島へ向かう船も、上下にうねり縦揺れが凄かった。
それを「船底をたたかせ」とは、高井神島へ辿り着くことが、いかに大変な航路であったかを実にうまく捉えている。

魚島へだんだん波の深くなる 

愛媛県は上島町の島々の中でも離島も離島の魚島。海の色が変わるところをしかと観察しておられたのですね。

人知れず咲くや篠塚八重椿 朴生

島の中腹にある篠塚公園に咲いていた見事な八重椿。
そこには原型を留めぬ篠塚古墳があり、島人に「篠塚さん」と呼ばれ親しまれて来たものの・・・
老齢化社会となった島の現在、島人達がわざわざそこを訪れる気配は薄く・・・そうした取り残され感を、うまく表現している。


白波の向こうは伊予の山霞 朴生

まさに島からの展望。


〜以上互選とその鑑賞でした〜
亭々さん朴生さんお疲れ様でした。。。

亭々コメント
この度の吟行もきつかったけれど二度とはない貴重な小旅行でした。友人の船で魚釣りに魚島や高井神島の周辺を巡ったりはしたが上陸は初めてのことだった。ありがとうございました。感謝️。

朴生コメント
念願だった魚島〜高井神島をゆっくり歩くことができ満足しています。
島人から鯛漁について貴重な話も聴けました。
亭々さんが脚がつらないか心配です。早朝からお疲れ様でした。

依子コメント
この度は、朴生さんが事前に船の乗り継ぎ等調べて下さったお陰様で、スムーズに旅することができ、この場を借りて改めて感謝致します。また、それぞれに持ち寄りの酒の肴も素晴らしく(笑)楽しい大人の遠足気分に過ごせましたことも、本当に有難いばかりです。一草さんオススメの土生のホルモン屋「入舟」さんも最高でした。そして何より、それぞれに吟行ならではの生き生きとした句がたくさん生まれたこと、本当にまたひとつ良い思い出になりました。
今回行きた〜いと表明して頂きながらもご一緒できなかったメンバーの皆さんも、また是非ご一緒しましょうね〜♪

kikusui.jpg irifune.jpg

日頃、机上ではなかなか俳句が作れないという方でも、
吟行では、とにかく見たまま感じたままを素直に詠む練習をしていくような感じですので、

意外にポンポンと詠めたりします。
また、俳句を作らない普通の旅行だったら見落としてしまうようなことでも、
俳句を作るとなると、細やかに観察する心が芽生えますので、より旅が充実します♪♪♪
吟行は出会いを楽しんでこそ★★★
こちら初心者大歓迎の会ですので、これからも・・・
大人の遠足気分で気軽にご参加頂けたら嬉しいです♪♪♪

定例句会【じゃこむすびの会】(偶数月の第3木曜夜)も引き続きどうぞ宜しくです★☆★
posted by Senju at 15:40| Comment(0) 
posted by Senju at 15:25| ◆気ままに十七音

2019年04月05日

第28回じゃこむすび会★報

jyakomusubi (2).jpg28jyako.jpg
第28回じゃこむすびの会★句会報

去る2018年2月21日(木)、
第28回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋「なお吉」さんにて、無事開催終了致しました。

今年初の初句会・・・新しく20代の若手「小たつ」さんも加わり、
また新しい風を感じる句会となりました。

それでは、参加9名、欠席投句2名、計55句の句会。
兼題は【春隣】(5句中1句はこの題で出句原則)
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第28回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

houseisara.jpg ※受賞句は釘彫り豆皿に。
金賞(12点) 不自然な冗舌ひびく春の闇 朴生
選んでくださった方は人に言えない「心の闇」をお持ちのご同輩とうれしく思います。亭々さんが即座に「冗舌はだいたい不自然」と言われましたがその通りですね。はじめは下五を「春の宵」にしてたのですがどうもしっくりこなくて、歳時記を見てると「春の闇」という言葉を見つけ、これだ!と思いました。「饒」は豊か、「冗」は長ったらしいという意味合いみたいなので、「冗」の漢字にしました。また「ひびく」という言葉ですが、最初は「聞こゆ」にしていました。「聞く」というのは言葉が脳に入ってくるということで、冗舌な言葉は聞こえてきても心に届きません。それで「ひびく」にしました。(後日本人談より)

銀賞(10点) 土うごき土あざやかに春隣 えや

※銅賞は今回同点句3句ありましたので、省略させて頂きます。

2019年初句会、朴生さん、えやさんおめでとうございます!!

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選 
猫の眉だんだんけはし春隣 ゆげる
ふっとこうイメージがわいた。だんだん恋猫が激しくなる前を描いている。

朴生 選 
春雨ひと粒くちびるに落ちて咲く 粥々
575じゃないですけれど、イメージが頭の中に。くちびるの色素が雨に濡れて薔薇か椿か・・・咲くというイメージが凄いなと思いました。

古乃子 選 
探梅の口数少なく空二色 転児
空二色、空の青と雲の二色か、梅との二色か、わからない感じはあるけれど、探梅は梅だけでなく周りを見ている。空の広さを感じる。

桜子 選 
土うごき土あざやかに春隣 えや
今朝なんですけど、毎日通る道に土筆が生えていました。昨日まではなかったのに、わさわさ生えていました。春っていきなり来るんだなと、まさに今日の出来事だったので。

転児 選 
浮遊して汽水域へと向かひ春 
何が浮遊しているのか、色んなものがまざったり浮かんだり・・・春はそんな季節。ぼんやりしているけれど、だんだん方向性が定まってきているような・・・。
→気水域とは、淡水と海水の交わるところですね。by朴生
→一草さんの句じゃの〜。by亭々

えや 選 
春隣レトロモダンの醤油差し 睡々
死んだじいちゃんの選ぶものはセンスが悪い。レトロモダン・・・ださい花柄、土産で見つけ、じいちゃんがばあちゃんに買ってきたやつやん。孫か娘かが見つけ、今なら逆に新しいから使えるかな・・・当時じゃ使えないけど今ならいいな・・・的な。

睡々 選 
土うごき土あざやかに春隣 えや
なんかそうだな・・・土のことを2回言っているのが面白い。あんまりこういう使い方をしない。土の表現として当たり前なんだけど、土の世界、土の豊かな、土から春を感じるというところが、春が動き出す始まる感じ、土に対する視点が繊細だなと。
→「啓蟄(けいちつ)」と近すぎる。長塚節の詩が浮かび・・・。by古乃子

小たつ 選 
不自然な冗舌ひびく春の闇 朴生
春は自分の意思と関係なく動き、気分が沈む季節でもある。冗談の「冗」、私の受け取りと違う取り方の違う面白さ。全部春のせいだと言ってしまえる・・・内面じゃなく環境のせいだ・・・みたいな。

依子 選 
定家のため息春星の瞬き 古乃子
春の夜空を眺めている作者、星の瞬きを、まるでいにしえの歌人藤原定家のため息が聞こえて来るよう・・・と感じられる作者もまた、定家と同じように「歌詠み」の道に繋がる人間であればこそ。そんな時空を超えた響き合いが素敵だなと思いました。

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

太古より器に水の初鏡 亭々 
←スケールの大きな句ですね。by依子

ほろ酔ひて鎌倉小町なごり雪 朴生
※推敲例)鎌倉小町→鎌倉小路

スコッチを含む口もと春の笑み 古乃子
粥々さんをスケッチ句です。

一つ脱ぎ一つ忘れて春近し 転児
Hな感じではなく、子育てのどっかに脱いじゃう・・・実感です。

甘いワナ白いドレスの冬苺 桜子
※推敲例)甘いワナ→甘い罠 と、漢字表記の方が、意味深さが増すような。
実体は、この時期コンビニに出る「雪苺娘」。

春待つ子浮かれて選ぶネームタグ えや
※推敲例)春待つ子→春待つや

ひとり分ぬくもり残し春炬燵 睡々
こたつが好きで好きでこたつ愛に。いつか「こたつ俳句」という分類も。

1.1  2.3  2.14コンビニ移いひなあられ 小たつ
※添削例)移いひなあられ→移ろいひなあられ or 移ろひ雛あられ
※推敲例)コンビニ移いひなあられ→コンビニはも雛あられ
←着眼点が大変にユニークな一句。これからが楽しみ。by依子

春の闇てをふるあの人の死をおもう 粥々
←粥々さんらしい独特な視点の一句。by依子

初春やまずはめでたき貌をして ゆげる
※推敲例)めでたきが文語表記につき、まずは→まづは  
←ゆげるさんらしいシニカルな一句。by依子

行く先を決めぬドライブ春隣 依子

〜以上〜

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

最後に、今回のオマケ画像を。。。
睡々さんのはからいで、この度じゃこむすび句会の広告が『尾道新聞』に掲載されました。
4月1日だけ、嘘の新聞ということで100年後の尾道新聞だそうです♪♪♪
onomichisinnbunn (2).jpg kiji (2).png

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
会場等詳細は参加者におって連絡させて頂きます。

ちなみに次回開催じゃこむすび句会は。。。

会場:尾道居酒屋「なお吉」2階
開催日時:2019年4月18日(木)19時〜
参加費:お料理3500円+別途各自ドリンク代(+お気持ち会費)
兼題:「アスパラガス」(※5句中1句必須)
俳句締切:基本前々日の事前投句制 2019年4月16日18時!!!
欠席投句可:参加費用500円

参加ご希望の方は。。。4月15日迄に!!
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい)          

posted by Senju at 12:04| ◆気ままに十七音

2019年03月15日

シトラス俳句吟行会★お誘い

IMG_20190315_0005.jpg 芸予瀬戸内シトラス俳句吟行会
魚島〜高井神島
これまでも、尾道近郊色々なところへ足を伸ばして来た・・・
不定期開催のこの俳句吟行会ですが、
この度は、愛媛県の離島も離島・・・魚島〜高井神島を訪ねます。

◎開催日時:2019年3月31日(日)※雨天延期
◎準備物:お弁当・飲み物・筆記用具(あれば「春の歳時記」)
◎参加費用:各自交通費
◎参加申込:巫 依子
                  TEL  0848-46-6287
                  e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
                  件名に「シトラス魚島参加希望」と入れて下さい。

気ままに楽しく大人の遠足気分に散策します♪
俳句初心者でもまったく問題ナシ!!
偶然の必然にこの記事に目がとまった方がおられましたら、是非参加をお待ちしております♪

posted by Senju at 16:10| ◆気ままに十七音

2019年01月31日

第27回じゃこむすびの会★句会報

村一番.jpg27回全体.jpg村一番じゃこむすび.jpg
第27回じゃこむすびの会★句会報

去る2018年12月20日(木)、
第27回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の新開にある焼き鳥屋「村一番」さんにて、無事開催終了致しました。

村一番さんは、その昔遊郭であった歴史ある建物で・・・
これまでにも、数多くの文化人が集って来られ、
2階の間も、その襖や壁に色々な著名な方々の絵や文字が描かれてをり、
それらを拝見するだけでも、一見の価値ありの空間です。
そして、1階で大将さんが1本1本丁寧に炭焼きで焼かれる焼き鳥が美味しいのは勿論、
2階では、網焼きならではの特別部位も食すことができるということで、
村一番特別.jpg村一番2階焼き鳥.jpg
忘年会を兼ねたこの回は、皆さんまず食い気に走れ!!の納め句座でもありました。

それでは、参加9名(うち1名投句無し)、欠席投句2名、計50句の句会。
兼題は【焼き鳥】(5句中1句はこの題で出句原則)
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第27回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

teitei (2).jpg 表装表具師でもあられる亭々さん
金賞(16点) 年流る壊れし山はそのままに 亭々
山だけが崩れたのではなくて人命や地域共同体、生活それ自体、会社、目には見えないところにも及んだ豪雨であった。それは崩れたというより壊れた。崩れ、壊れるという語があるけれど、崩壊し損なわれてしまったもの、覆水盆に戻らず。然し、年流るという季語は奥深いな。無償性というものが共同体の核であることが認識させられた豪雨でありました。政治の質の悪さも見せつけられました。(後日本人談より)

銀賞(13点) 庭先の空に映えたり木守柚子 朴生

銅賞(10点) 反抗期こたつもぐりて休戦か 桜子
(※推敲例 反抗期と言い切ってしまうともうそれまで。反抗のこたつもぐりて休戦か ぐらいに) 

2018年の納め句座、受賞者の皆さんおめでとうございました!!(^−^)

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選 
遊郭のなごりの間らし襖かな 依子
(※この句、後日師より 遊郭のなごりの間なる襖かな に添削頂きました。参考迄)
襖にも襖の歴史があり、今日らしい一句。

一雄 選 
海満ち來瀝青となる寒夜かな 古乃子
これうまい!漢字の強さ。海・満ち・來、正しい字を使っている。
瀝青(れきせい)=アスファルトと読んだ。昔顔料で使っていたのが、黒くてねばっこい。
→寒夜=非常に強い言葉、凍る寸前の海という感じ。漢字・字面ビジュアルがかっこいい。by亭々

朴生 選 
スタンプって言葉未満ね冬の月 古乃子
現代的。初めて現代的な句がわかった。未満は恋人未満かな。
→LINEのスタンプで返すっていう意味じゃないかな。言葉には満たないスタンプのコミニュケーション。
 この気づきは、10代の気づきじゃないですね。by睡々
→短歌がやってしまっていることを、俳句はしないでもいいのじゃないの?by一雄
→最後の季語が唐突というか、動くような気も…。by依子

古乃子 選 
除夜の鐘一打一里の海渡る 一草
向島に住んでいて除夜の鐘が聞こえてくる。たかが数百メートルだけど、除夜の鐘を詠んでるなと思いました。

桜子 選 
何やかや起こりし年の師走かな 朴生
実際身に感じたことだな。向島の逃走に始まり・・・色々あった1年、今年の出来事だったなと思い出した。

転児 選 
数え日や面取り持たぬ処刑椅子 亭々
面取りを持たないずらっと並んでいる冬場の料理。面取りしない、していられないぐらい並んでいる料理。
→死刑執行までの数え日、椅子が硬いという意かと。by古乃子
→面取りは、いつも気取っている顔を外し、素のままの普段の顔が顔を出す意かと。by桜子

えや 選 
庭先の空に映えたり木守柚子 朴生
いつものように、婆ちゃんが死にましたよ。婆ちゃん死んだ庭、近くの婆ちゃん家の庭、柚子を取りに行って1個残しました。後日やっぱり気になって行ってみたら、これが家を守ってくれとると・・・婆ちゃんありがとう。
→これちょっと素地として報告俳句である。そんなことがありました!だけの…。さて、報告俳句の捉え方なんでしょうが。by一雄
→私は美しい俳句と思いました。by古乃子

睡々 選 
年流る壊れし山はそのままに 亭々
年が流れると壊れるは、感じが似すぎるが、あまりに今日の句句だ。壊れしというのは、引いてみているという感じがする。感傷的でないのが良い。飛行機からの景色。冷たいようだけど実感がこもっている。夏から遠さを経ている感じがいい。すっごい長い歴史的普遍がいい。
→忘れた部分、ここまだあの時のままだった。by古乃子
→年流るがいいと思った。国破れて山河あり。by一雄

依子 選 
クリスマス飾りに毛むくじゃらもゐて 睡々
感覚的に選んだ。クリスマスと毛むくじゃらという取り合わせが新鮮。ツリーの星のもとに色んなものがいるリアリティがいい。

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

焼き鳥の羽音させたる露地に入る 亭々 
うちわの仰ぐ音…。

存在の彼方まばたく聖夜星 朴生
扉村茂樹の文章より…。

白猫と冬青草とやぶれ鉢 古乃子
→鉢、破れる?の表現に推敲の余地がありそうな…。by依子

十二文字退職願い冬の月 転児
一身上の都合により退職す。

クリスマス忘れることも許されず 桜子
現代はどこもかしこもクリスマス…。

かゆいかゆいしもやけ湯に入りかゆいかゆい えや
→えや調(笑)by依子

灯火や極夜の朝のクリスマス 睡々
北欧。極夜(きょくや)は静かの極限…。

焼き鳥や手酌で偲ぶ彼の日かな 一草
(※推敲例 手酌に偲ぶ 「で」はできるだけ避ける方が)

天よりは御使ひなりとふ冬の鳥 ゆげる
(※推敲例 天よりの使ひにありぬ冬の鳥 天よりの使ひにあらむ冬の鳥 まずは素直に基本型に)

焼鳥の串の数ほど噂かな 依子

冬に入る美術解剖学教室 一雄

〜以上〜

また、今回は12月が誕生月の主催者巫 依子の為に。。。
皆さんがサプライズでお誕生日祝いまでご準備くださり、
本当にただただ有難いばかりの、納め句座になりました。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。。。感謝。
オマケ画像♪
 27回誕生日ケーキ.jpg27回誕生日皿.jpg 惠谷さん作の祝皿

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
会場等詳細は参加者におって連絡させて頂きます。

ちなみに次回開催今年最初の初句会は。。。

会場:尾道居酒屋「なお吉」2階
開催日時:2019年2月21日(木)19時〜
参加費:お料理3500円+別途各自ドリンク代(+お気持ち会費)
兼題:「春隣」(※5句中1句必須)
俳句締切:基本前々日の事前投句制 2019年2月19日18時!!!
欠席投句可:参加費用500円

参加ご希望の方は。。。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい)          
  

posted by Senju at 13:58| Comment(0) | ◆気ままに十七音

2018年11月20日

第26回じゃこむすびの会★句会報

44227026_2638598253032681_4677840222866636800_n.jpg44310998_1891725474237201_3341635236625645568_n.jpg44458551_2199117570310502_9172742262289858560_n.jpg
第26回じゃこむすびの会★句会報

去る2018年10月18日(木)、
第26回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋なお吉さんにて、無事開催終了致しました。

今回は、若手お仲間のひとり粥々(しゅくしゅく)さんが、
尾道の地を離れてしまうということで。。。
みんなで兼題『惜別句』にチャレンジ致しました。

また、じゃこむすび句会に参加する方が、
今後出席者も欠席者もより楽しめるように。。。
各自のご意見も頂いたりしました。
今後の句会に少しづつ反映していけたらいいなと思っております。

それでは、参加8名、欠席投句3名、計55句の句会。
兼題は【惜別句】(5句中1句はこの題で出句原則)
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第26回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

44243113_486258181868466_1001369078146793472_n.jpg
金賞(16点) 月光のしとしと積もる海面かな 一草
しとしとという表現が良いという派と、その表現がもうひとつという派が…。
               
銀賞(15点) 草の花一輪残す道普請 えや
      (※推敲例 草の花一輪残し道普請)

銅賞(12点) 待宵に口内炎のやうな恋 睡々     

今回は、金賞句と銀賞句の差が一点差ということで、
もし一草さんが出席されていたら逆転の可能性も…なんて声もあがる中、
それもまた俳句が座の文芸なる結果、受賞者の皆さんおめでとうございま〜〜す♪♪♪

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選 
粥すする明日は花野を進むきみ 古乃子
惜別の句。赤貧の君、志を担保にして、秋の草花の咲き乱れる花野に旅立つ…
そんな君を拍手して送りたい。
→粥は本来ハレの日に食べるもの。貧しいとは限らないですよ。by朴生

一雄 選 
草の花一輪残す道普請 えや
これってザ・俳句ですよね。王道。日本人のメンタリティを表現している。
田植えの前後にする道普請。余程心に留まったんだろうね。草の花がよく効いている。
季語と内容がよくマッチしている。本格派。

朴生 選 
草の花一輪残す道普請 えや
すごい気持ちがようわかる。除草するも全部は刈りませんよね。好きなのだけ残す。

古乃子 選 
眠りゆく鼓膜のなかに秋の虫 粥々
今年はあまり虫が鳴いていない。朝とかはっとした瞬間には聞こえるんだけど、
眠りにつく時に鳴いてるなぁと気づく感じがいい。

えや 選 
鹿垣の朽ちて土へと還りゆく 転児
畑しよる爺ちゃん死んだんだなぁ〜もう補修する人がいない。
孫や息子が見て、ちゃんとせんとあかんなぁ〜といった感じ。

転児 選 
笑茸笑えるならばいっそのこと 桜子
笑うという文字が二つも入っているんだけど、笑えない作者の心情。
五七五になっていないたどたどしたところも、心の整理ができていない感じ。

睡々 選 
始発ベル金木犀はまだ眠り 依子
始発ベルは音、金木犀は香り。音と香りが共鳴している感じがいい。
金木犀を擬人化している。金木犀が生きものとして生き生きとしている。
昼以降に起きて香りを放つ…時間の経過を感じた。

依子 選 
茸飯マドモアゼルを惑わせて 転児
松茸は入っているのか粉末か…マダムならば惑わされることはないけれど、
マドモアゼルだから惑わされている…ウイットにとんだ一句。

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

雁渡る三左衛門の啼き止まず 亭々 
三左衛門の関係性を問う声も…。

まんじゅさげさかしまにあり水にごる 一雄
まんじゅしゃげのせいで水がにごっている…。

アダン咲く言の葉温し島時間 朴生
田中一村展にての一句。季感がわかりづらいという声も…。

背を指を布を染めゆく大夕焼 古乃子
亡くなった書の師の作品の表具の打ち合わせ現場にて…。

天窓の月見酒不意を喜ぶ えや
喜ぶまで言ってしまうのはもったいないの声も…。

コスモスの揺れて二つ三つ四つ 転児
惜別句に。手を振っている人がたくさんいるイメージ…。

秋灯や夜深にひらく古本屋 睡々
尾道の一景。

旅立の三世一身竹の春 一草
激動の時代を生き、99歳の天寿を全うした祖母に…感謝と敬意を込めて捧げた句。

指の先人肌恋し火恋し  桜子
惜別句。わたし寒がりなんですよね〜。

秋刀魚焼き喉よ欲しがる黄金色 粥々
色を欲しがる喉というのはユニークな発想。
(※黄金色欲しがる喉よ秋刀魚焼き)

青蜜柑スカッシュ旨し島のカフェ 依子
シトラス弓削吟行の際に寄り道した…
佐島のOkappaCafeさんで頂いた青蜜柑スカッシュがあまりに美味しく♪

〜以上〜
今回は、句会の後…なお吉さんの1階でプチ2次会もさせて頂き、
俳句というものがもつ魔力にも華が咲き、大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。

また、句会の後日には。。。
尾道は向島のスナックるいにて、粥々さんの壮行会も行われましたので、オマケ画像も♪
 45276543_1906780876105856_8657201729839824896_n.jpg 45274031_2127145183984505_8712670257510088704_n.jpg

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
会場等詳細は参加者におって連絡させて頂きます。

ちなみに次回開催今年最後の納め句座は。。。
亭々さんのお仕事がなされている曼珠沙華の襖のある
会場は、尾道新開の焼き鳥屋「村一番」、
2018年12月20日(木)19時〜
兼題は「焼鳥」(お店への挨拶句に挑戦)です。

参加ご希望の方は。。。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい)   
posted by Senju at 14:31| Comment(0) | ◆気ままに十七音

2018年10月25日

下弓削秋祭編☆吟行報

43878792_1873709706079640_9142174829720371200_n.jpg43878663_1873710039412940_1370976083691700224_n.jpg43878521_1873709869412957_6451971031069360128_n.jpg
芸予瀬戸内シトラス俳句吟行会☆下弓削秋祭編
去る2018年10月12日(金)〜13日(土)にかけて、
愛媛県は弓削島の下弓削神社秋祭に一泊旅吟させて頂きました。
両日共に好天に恵まれ、また弓削在住の俳号ゆげるさんの細やかなご配慮のお陰様で、本当に楽しく充実した二日間を過ごさせて頂きましたこと、
この場を借りてあらためてお礼申し上げます。。。

実は、この度下弓削神社の秋祭に行くことに致しましたのは、
下弓削神社の秋祭に、代々伝承されている『奴(やっこ)の踏み上がり』というのを、生で拝見する為でした。
44184000_293136751413661_6523461788208463872_n.jpg44057830_1873709919412952_4060920191440125952_n.jpg44216951_293136621413674_3334172949992177664_n.jpg
少子化が進み継承が難しくなる中、島の中高生が本当によく頑張っておられました。

43878173_1873710209412923_4973264793793200128_n.jpg43952390_1873710139412930_1374826745210863616_n.jpg43880629_1873710289412915_6555838162218778624_n.jpg43851665_1873710359412908_4274407940389076992_n.jpg

それでは、その他お祭の様子は、せっかくなので吟行句より。。。
今回は、依子・睡睡・ゆげるの3人が各自20句作り、後日メール句会を致しました。

まずはその互選(5句)結果より★★★

★ゆげる選★

波音を背
(そびら)に島の夜宮かな 依子
海辺の宵宮での風情が伝わる。


祭見にピンクルージュの島の婆 睡々
祭見に来た老婆の気持ちの華やぎが、ピンクルージュの言葉で伝わってくる。

あれはこの家族であるか里祭 睡々
祭見物の人々の様子がほほえましい。

午後からは太鼓も間延び秋まつり 依子
午前中の喧騒から一転した、けだるい祭りの午後の一時が伝わる。

無口でもぐずらず子供神輿かな 
睡々
子供神輿に仲間入りさせて貰った年少の子のひたむきさがほほえましい。

★睡々選★

大楠の下にだんじり眠らしめ 依子
猛々しい「動」の印象をもつだんじりが眠らされていることでかえってだんじりの躍動感や祭りで「起きた」時への期待が伺える。祭をよみながら、祭のない日常の時間の経過までよみこんだ一句。

島の子に戻り浜辺に祭あと 依子
「戻り」がとても効いている。ハレとケの境目が海と陸の境目である浜辺の光景と共鳴しているように感じた。

ゆかむかな祭りに寝覚めの子を負ひて ゆげる
子をかわいがるだけでなく、眠かろうと祭りをきちんと見せておきたい、ゆくゆくは伝統を継承していってほしいという願いも込められているのでは。実感のこもる一句。

夜も明けぬうちより島は秋祭 依子
「島」が効いている。「島」だから成立する。シンプルだけれどそうとしか言えない潔さの光る一句。

米寿なる師の君うたふまつり歌 ゆげる
祭はあらゆる世代が交わる場でもある。師のまつり歌を聞けるのも、師が米寿であることを知っているのも祭が、祭りに集うひとびとが地域に根差しているからこそ。ある一点をよんでいるようで祭のいろんな側面もよんでいる句。

★巫 依子選★

重力をゆがめ壇尻
(だんじり)大廻し 睡々
だんじり廻しは、祭の見せ場のひとつでもある。そのだんじりが大廻しされる様を、重力をゆがめと大胆に表現することで、よりその迫力が臨場感を持って伝わってくる。

払暁(ふつぎょう)の沖へ手を柏つ島まつり ゆげる
あかつき、沖へ柏手を打つことに祭が始まるのも、海への畏怖を感じる島暮らしゆえ。

低頭の宵宮へ寄す波の音 睡々
祭の前夜に行われる宵宮。神事が始まり、参列者皆が低頭する際の静けさのうちに、寄せ来る波の音が聞こえくるのも海辺の祭ならでは。

祭見にピンクルージュの島の婆 
睡々
娯楽がさほどあるわけではない島の暮らし。祭というハレの日、ピンクの口紅を差して見物に来ている婆の気持ちの華やぎが感じられる。

橋渡り担ぎに集ふ島祭 睡々
神輿を担ぐお手伝いも橋を渡って・・・という着眼が面白い。
敢えて島と言わずに秋祭ぐらいに留めておいた方が良い気もするが…。
推敲例)橋渡り担ぎ手集ふ秋まつり

〜以上互選とその鑑賞でした〜
続きまして、もう少しそれぞれの句よりご紹介♪♪♪

ゆげる
宵まつり山車(だし)の灯りのとほざかる
声がはりせし児もせぬ児もまつり歌
厄年の烏帽子に印神輿
(しんよ)(か)
少年の眼や涼やかに奴踏む
※推敲例)涼やか→爽やか(秋の季語)

睡々
後輩の汗拭ひやる島祭
「忘れ得ぬ味や」とジュース祭の子
里祭頭小さき巫女ふたり
壇尻の去年の轍(わだち)残しけり
※推敲例)残しけり→そのままに

巫 依子
里祭押し込めほら来い神輿振り
島の子の鎌髭奴(かまひげやっこ)秋まつり
石山を仰ぎだんじり廻しかな
秋祭紐結ひ直し結ひ直し
44085460_1920407358003238_8538151953723555840_n.jpg 〜以上〜

日頃、机上ではなかなか俳句が作れないという方でも、
吟行では、とにかく見たまま感じたままを素直に詠む練習をしていくような感じですので、

意外にポンポンと詠めたりします。
また、俳句を作らない普通の旅行だったら見落としてしまうようなことでも、
俳句を作るとなると、細やかに観察する心が芽生えますので、より旅が充実します♪♪♪
吟行は出会いを楽しんでこそ★★★
こちら初心者大歓迎の会ですので、これからも・・・
大人の遠足気分で気軽にご参加頂けたら嬉しいです♪♪♪

定例句会【じゃこむすびの会】(偶数月の第3木曜夜)も引き続きどうぞ宜しくです★☆★
posted by Senju at 15:40| ◆気ままに十七音

2018年10月05日

第25回じゃこむすび句会★報

39925357_2083073111958236_123648741197479936_n.jpg39861830_670453186687005_8662999476127924224_n (1).jpg35896233_480631815694918_5086635034006257664_n.jpg
第25回じゃこむすびの会★句会報

去る2018年8月23日(木)、
第25回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
尾道の居酒屋なお吉さんにて、無事開催終了致しました。

この度は、6月の句展の際の山陽日日新聞掲載記事をご覧頂いた方よりの初参加に、
台風直撃と重なり、山陽本線もストップするなど色々ありましたが、
みんなの送迎をして下さる参加者さん等のご協力のもと、
なんとか無事に今回も楽しく盛会となりましたこと、
この場を借りて改めて感謝致します。。。

それでは、参加10名、欠席投句1名、計55句の句会。
ちなみに今回の兼題は【盆】(5句中1句はこの題で出句原則)
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第25回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★
39925394_297311217720839_3368162105696976896_n.jpg
金賞(19点) 仮縫ひのやうな関係夕端居 依子
(※)この句はその後、師より「仮縫ひのやうな二人か夕端居」に添削頂きました。参考まで。

39965381_666532280384519_6522498654677237760_n.jpg       
銀賞(12点) 目隠しの夜の一族瓜の馬 一雄

銀賞(12点) あれは俺かな流燈のはぐれをり 依子     
※よって銅賞は省略させて頂きます。

今回は、久しぶりに主催者が金賞を頂きました♪有難うございます。
また銀賞は、初参加にして多くの互選の話題に上った一雄さん、おめでとうございます。

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選 
仮縫ひのやうな関係夕端居 依子
せつないな…という感じ。仮縫ひと夕端居がマッチ。
(↑)このあと本縫いになるのか別れるのか、ぼんやりとしたところ。by古乃子
(↑)ある意味あざとい句。とらざるをえない。by一雄

一雄 選 
捨てたれば生るものもあり青畳 亭々
ある意味捨てられた青畳。青畳は新しいから捨てられるはずはない。捨てられた青畳が生きている。
捨てられたのに生きている不気味さ。寺山修二の映画の「雛壇が川の上流から流れて来る」シーンにも通じる生命力を感じる。
(↑)逆にとり合わせの句。捨てられたものをネタに何かが育つ。by古乃子
(↑)自分の体験では、水害で青畳なんだけど捨てなければならないと解釈。by転児

朴生 選 
夏服の奇妙な乳房と語り合ふ 一雄
この女性は乳癌かで手術をしていて、夏服の時だから奇妙さが気になっているのか。
(↑)西東三鬼の「恐るべき君等の乳房夏来る」の本歌とり?by依子

古乃子 選 
八月の螺旋階段は沈むかな 一雄
単に一番最初に好きだなと思った。八月が効いている。他の月では沈まない。暑くて盆もあるし、昼間が明るいぶん夜もある。
(↑)螺旋階段が沈むのは面白い。by亭々
(↑)中8字余りで重いから沈むんじゃない(笑)by依子

えや 選 
白い歯を喪服の間に見る送り盆 転児
死んだ人だろうね。遺影の歯が白い。友達がいっぱいおったのかな。白い歯と喪服の対比。
(↑)白い歯が遺影とは気づかなかった。中7の字余りが喪服の気持ち悪さを表現。by古乃子
(↑)エロスとタナトスの対比!by一雄
(↑)白い歯は、遺影ではなく…単にうちの子供なんですけどね。by転児

桜子 選 
目隠しの夜の一族瓜の馬 一雄
絵が出てきた。真っ暗な中に仏壇があって、盆提灯が廻っていて・・・
早く帰って来て欲しいと待ち侘びる人がいて、
胡瓜の馬や茄子の牛…何も見えない真っ暗な中で、寝る時間なんだけど続々と帰って来る。
(↑)一族は霊みんな。目隠しは誰?by古乃子
(↑)目隠しは意図的な行為?by睡睡
(↑)目隠しは、夜にかかっている。亡くなった旦那さんを待っている奥さんでは。by桜子

睡睡 選 
乗り継ぎて海を渡りて里の盆 亭々
尾道(瀬戸内)に住んでいるとよくわかる。船便と列車が直結している。夏の句としていい。
(↑)何本か列車を乗り継いで最後には船に乗って、帰省と言わずして移動してくる自分、故郷へ帰って来る自分を表現by古乃子
(↑)素直過ぎるけどいい句。by朴生
(↑)宣伝ポスターのようですね。by転児

粥々 選 
あざやかな影小さきゴーヤの影 えや
ただただ愛しかった。影はモノクロなのに鮮やか。
ゴーヤどうでもいい…大事なものでもないけど、自分の中の景色に繋がった。
(↑)あざやかな影は誰の影?by古乃子
(↑)対比かリフレインかがはっきりしない。by一雄

転児 選 
涼しさや鴨居の若き遺影たち 睡睡
日本の夏。戦争もの。遺影になっている人は若い。涼しさ、凛々しい。
(↑)季語が効いている!by一雄
(↑)若き遺影、ハッとする。by古乃子

依子 選 
原爆忌デジタルアートの鶴を折り 転児
現代的。今は何もかもデジタルの世界。平和の祈りの鶴さえもデジタルアートとは。
(↑)広島を知っている人じゃないと詠めない。今は原爆資料館もリニューアルして、デジタルの仕掛けがいっぱい。by睡睡
(↑)デジタルアートを敢えて平仮名で表現してみても気持ち悪いかも。by一雄

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

加奈さんに渉の住所走馬灯 亭々
句会後、その後もっとも気になった句として皆さんより浮上…。

名前のない男と女ダリアの午後 一雄
絵画から作ったような一句。

指先の温もり愛し秋立つ日 朴生
(※推敲例)「秋立つ日」→「今日の秋」

言葉なく胸にうち寄す盆の潮 古乃子
心情的な一句。

満員のプールを洗う人の肌 えや
オリジナルな視点の一句。

処暑なれど路地のまんなかのびた猫  桜子
(※推敲例)処暑「なれど」は説明的ですね。処暑「けふ(今日)も」ぐらいがいいのでは。

地球ごとキアロスクーロ大夕焼 睡睡
キアロスクーロ=明暗法、ユニークな視点の一句。

跣に灼熱走り波を見る 粥々
(※推敲例)跣「に」では、字足らずだし少し説明的。跣「いま(今)」とかにするとより瞬間の動きが出るのでは。まずは基本の575の型を身につけるよう心がけると、どうしても…の時の破調の意味がより出て来るよ。

フォーカスを白く知らせて実椿の 転児
(※推敲ポイント)「フォーカス」と「白く知らせて」は同じ意味。

古への噴井賑はふ平成尽 一草
「平成尽」という表現がユニークと話題。
この夏の断水時を詠まれているのでしょうか…「賑はふ」が少し気になりますね。

ブローチの鳩の白さよ今日の秋 依子
えやさんの陶器ブローチを詠ませて頂きました。

〜以上〜
また、今回も会場提供頂きました居酒屋なお吉さんには、
美味しいお料理の数々をご用意頂き…本当にありがとうございました!!
40074908_717787971895490_1035135879099711488_n.jpg

そして、今回はいつも皆さんの句を事前に清記して下さっている睡睡さんにサプライズお誕生日も♪
39910255_2050061355307724_4514853708701368320_n.jpg

そしてそして、お約束になりつつある我らがマドンナ桜子さんの美しいお着物姿もオマケに♪(笑)
40206803_717787935228827_6805383269719212032_n.jpg 
夏と秋の行合いということで、浴衣を素敵にアレンジされていました♪

俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
会場等詳細は参加者におって連絡させて頂きます。

ちなみに次回開催は
2018年10月18日(木)
兼題は「惜別句」です。
※来月尾道を去る粥々さんに捧げる一句を宜しくお願い致します。

参加ご希望の方は。。。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい)   
posted by Senju at 00:34| ◆気ままに十七音

2018年08月21日

第24回じゃこむすび句会★報

35923723_480631812361585_1046310735463841792_n.jpg35628948_480631919028241_6601791950053965824_n.jpg35972476_480632022361564_9025979604833140736_n.jpg
第24回じゃこむすびの会★句会報

去る2018年6月21日(木)、
第24回俳句であそぼ☆575「じゃこむすびの会」
新しい会場 尾道の居酒屋なお吉さんにて、無事開催終了致しました。

今回は、尾道は画廊珈琲孔雀荘さんにて初のじゃこむすび俳句会句展、
三原は画廊喫茶赤とんぼさんにて初のシトラス俳句吟行会句展を開催中の・・・
じゃこむすび俳句会ということもあり、そのお祝いを兼ねて、
大変多くの方が参加くださいましたこと、この場を借りてあらためてお礼申し上げます!!!

そして、にも関わらず!!
句会報が大変に遅くなりました失礼も、あらためてお詫び申し上げます!!!

それでは、参加12名、欠席投句1名、計65句の句会。
ちなみに今回の兼題は【ハンカチ】(5句中1句はこの題で出句原則)
さて、結果はいかに。。。

今回も、参加者の皆さんに最終選んで頂きましたお気に入りの5句を、
それぞれに予め順位付(1番5点・2番4点・3番3点・4番2点・5番1点)して頂き、それを完全点数換算させて頂きまして、『本日の人気句』の結果を導きました。
(※主宰がいる場合は参加者の互選の後、主宰よりその日の特選・入選句の発表有)

それでは、まずは第24回じゃこむすびの会の上位得点句をご紹介致します★

35836844_480631985694901_5823204328789245952_n.jpg
金賞(14点) 紫陽花や水溶性となるわたし 睡睡
      
35963829_480631892361577_1150589891415900160_n.jpg          
金賞(14点) 吾の乳歯包み持つ母のハンカチ 古乃子

銀賞(13点) 捨てられぬハンカチ一枚鉄線花 朴生      
※よって銅賞は省略させて頂きます。

今回は金賞句が女性陣2名のダブル受賞でありました。
睡睡さん、古乃子さん、おめでとうございま〜〜す♪♪

そして、この夜金賞句以上に話題をさらったのは、銀賞の朴生さんの句でした(笑)

続きましては、参加者の互選の一番句の発表です★★

亭々 選 
ハンカチにアイロンかけどこ行くの 粥々
一番笑った。素直な句。

朴生 選 
蛍火のいま流星を装へり 依子
吉田拓郎の「流星」という歌が好きで、蛍火と流星の取り合わせがいい。

一草 選 
捨てられぬハンカチ一枚鉄線花 朴生
自分のものなのか貰ったものなのか、捨てられぬ思い出があるというのだから、
甘酸っぱい思い出なんでしょう。
(↑)鉄線花が強く季重なりに思えた。ハンカチの柄とは解釈し難い。by古乃子
(↑)ハンカチを捨てるとは衝撃でした。by睡睡

古乃子 選 
爪先に蛍、暗闇ただひとり 粥々
足の爪先なのか…田舎家ではぐれ蛍がやってきて…の感じが出ていて良かった。
(↑)句読点の点があることで、雰囲気が出る。by睡睡
(↑)句読点の点は意図して入れたのか。by一草

えや 選 
吾の乳歯包み持つ母のハンカチ 古乃子
想像するにお母さんが死んで、遺品整理かな…保管していた乳歯がハンカチに包んであった。
(↑)包み持つだから、保管はイメージしにくい。by依子

桜子 選 
捨てられぬハンカチ一枚鉄線花 朴生
鉄線花はハンカチの刺繍柄では。鉄線花の花言葉は束縛とか縛りなので、よほど強い情念を感じる。
押しつけられたハンカチではないでしょうか。

睡睡 選 
鍵盤に星の音ひとつ燈涼し 依子
これは蛍の句かなと思いました。自分も蛍を観に行ったのですが…
蛍を音楽のイメージの句で捉えたのでしょう。575の中に凄くたくさんの要素が入っている。
こういう句が詠めないのでほほーと思った。
(↑)燈(ひ)涼しの音感が気になる。by古乃子
(※)この句はその後依子の結社の師に以下のように添削されましたので、参考まで。
  鍵盤に星の降る音涼しけれ

粥々 選 
吾の乳歯包み持つ母のハンカチ 古乃子
登場人物自分と母とハンカチ。母から生まれて来た自分から抜け落ちた乳歯のぬくもり、あたたかさ、
木綿のガーゼのハンカチに包み母が胸に大事に持っていた。なので、母は生きている!

けると 選 
待つを知り忘れられるも余り苗 転児
田植えする時に余っていた苗。端っこに植えて貰えるのかなぁとぽつんと待っているものの…。
耕耘機では植えられない苗は最後手で植える。

猫猫選 
見送る風鈴の音歩を止める 粥々
今時暑く、風鈴の音を聴くと不思議と涼しくなる。
田舎を旅立つ…ふるさとを出て行く時に、風鈴の音がして歩をとめた。
(↑)風鈴の音は風鈴の音(ね)と読んだ方がいい。ふと足を止めた感が出る。ひとりと風鈴。by古乃子

転児 選 
紫陽花や水溶性となるわたし 睡睡
紫陽花は比較的大きな花の部類にして、一個一個はそうでもない。淡いものも集まれば形になる。
人間は我が強い。

依子 選 
手をつなぐ見知らぬ街の夾竹桃 朴生
ある一定以上の世代の方にとって、夾竹桃とは広島の被爆地に最初に咲いた花の印象が濃い。
この句の作者もそれを知ってか知らぬか、広島ではない見知らぬ街で夾竹桃を見た時にも、
ふと手をつなぎたくなる心細さを感じた。

それでは、参加者の本日の一句をご紹介します★★

困惑は一つに非ず桜桃忌 亭々 

麦秋や旅立ちの時青い空 朴生

今生の悲哀を包むハンカチーフ 一草

はだかの子肩甲骨も大笑い 古乃子

水槽に糸ミミズ呆けた彼女 えや

指先にかたつむり乗せ愚痴る子ら  桜子

白線の平均台夏服少女 睡睡

麦茶の味思い出して汗をかく 粥々

蕺草の臭いに包まれかくれんぼ けると

さりげなく出したハンカチ照れ隠し 猫猫

泰山木旭の冠を戴いて 転児

ハンカチを握るお手てはクリームパン 優味

返せないまゝのハンカチ抽斗に 依子

〜以上〜
また、今回より会場提供頂きました居酒屋なお吉さんには、
お約束の「じゃこむすび」までご用意頂きまして、本当に感謝するばかりです!!
御料理もどれも大変美味しく頂き、皆さんご満悦でありました♪♪♪
35899594_481192342305532_4057607444510015488_n.jpg 
では、最後に我らがマドンナ桜子さんの美しいお着物姿にご登場画像もオマケに♪(笑)
35839768_481192368972196_5567758670663516160_n.jpg
俳句は、とにかく季語を入れて5・7・5にすれば、ひとまず形になります♪
また俳句は、ひとりで作り続けるものでもなく・・・
やっぱり「座の文芸」だなと思っております。
句会の後、句を通して色々想像したり・・・お話するのもまた楽しいひと時です。
いきなり、上手な句を詠もうとせず(笑)…まずは気軽に参加してみて下さい♪♪♪

じゃこむすびの会の開催は。。。基本偶数月の第3木曜日19時です。
その季節の季語(歳時記参照)の入った句を5句作って来て下さい♪♪♪♪♪
初心者・飛び込み大歓迎の会ですので、お気軽にどうぞ♪
会場等詳細は参加者におって連絡させて頂きます。

ちなみに次回開催は
2018年8月23日(木)
兼題は「盆」です。

参加ご希望の方は。。。
TEL 0848・46・6287
e-mail aroma-senju@aroma-senju.sakura.ne.jp
(※件名に「じゃこむすび」と入れて下さい)   
posted by Senju at 23:44| ◆気ままに十七音

2018年07月04日

じゃこむすび俳句会句展★無事開催終了

IMG_20180529_0001.jpgIMG_20180529_0001 (2).jpg
じゃこむすび俳句会句展★無事開催終了
去る2018年6月14日〜30日迄、尾道の画廊珈琲孔雀荘さんにて、
総勢22名のご協力のもと、じゃこむすび俳句会初の句展が無事開催終了致しました。
この度の開催にあたってのごあいさつ並びに出展句一覧はコチラ。(画像クリックで拡大)

IMG_20180613_0002.jpg IMG_20180630_0001.jpg

またこの度は、私達の素人俳句を展示するにあたり・・・
お仲間のひとり亭々さんが表具処軸源を営む表具師さんでもあられることから、
それぞれそれなりに格好がつくよう…作品に見合った額装等を施してくださり、
同じくお仲間のひとり陶芸家の惠谷幸史さんの陶芸作品(これまでの受賞句を形にした皿・盃の展示)と共に、大変見栄えのする展示が叶いましたこと、この場を借りて、改めて有難いことばかりであったと感謝致します。。。

今回の期間中の丸三角四角の形が並ぶ展示風景を、まるで曼荼羅のようだという声もあり、
その表現の自由さには、ご好評の声も頂き大変嬉しいことでした。
会場へ直接ご来場頂けなかった皆様に、その雰囲気が少しでも伝われば幸いです。

36137422_1441880262580358_6781280926866341888_n.jpg35267652_474079366350163_6966743395733602304_n.jpg36224275_1441880475913670_5978715147433148416_n.jpg35226945_474079129683520_2047450556846309376_n.jpg
35151513_474079046350195_1479711190903947264_n.jpg35162115_474079533016813_3881478068425981952_n.jpg35265685_474079386350161_6110272117423472640_n.jpg35189840_474079149683518_3329019212575277056_n.jpg
36223167_1441880789246972_4906470785255735296_n.jpg35199145_474079219683511_629213713886347264_n.jpg36229597_1441880302580354_357039286991716352_n.jpg36041982_1441925165909201_6856323321311526912_n.jpg

また今回このような機会を設けて頂きましたことで、
俳句をただ読んだり詠んだりして楽しむだけとはまた一風異なる『俳句表現』というものを体験させて頂き、
参加者の皆さんにとっても、良い刺激になったことと思います。
私も、人生初「扇に句」をしたてて頂き、有難いばかりでした!!

俳句という文芸は、究極のポジティブ文芸とも言われ、
晴れでも雨でも嵐でも俳句は詠めることから、俳人にあいにくはなくすべてが必然であると。
なので、今回の句展への導きもすべてが必然の流れに導かれてとのことだったと思われます。

私が主催者としての不足の部分につきましては、皆様もどうぞ「赦し合ふやうに」(笑)で、
宜しくお願い申し上げます。。。

すべてのご縁にただただ感謝★★★

posted by Senju at 17:01| ◆気ままに十七音

シトラス俳句吟行会展★無事開催終了

1530333147922.jpg36344264_1715171141933498_4987781804728516608_n.jpg
36406604_1715171795266766_4061207219809550336_n.jpg36475428_1715171521933460_3916051691870355456_n.jpg36295273_1715172218600057_8888284967663042560_n.jpg
シトラス俳句吟行会『シトラスの風』展★無事開催終了

去る2018年6月1日〜30日迄、三原の画廊喫茶赤とんぼさんにて、
みはらアーカイブスさんのご強力のもと1ヶ月間開催頂きました・・・
芸予瀬戸内シトラス俳句吟行会展『シトラスの風』展が、
お陰様で無事開催終了致しました。

今回、三原お城下界隈並び佐木島を吟行させて頂いた折の句を中心に、
同行9名の詠んだ俳句の中から抜粋、素敵な写真と組み合わせて飾って頂き、
スッキリとした気持ちの良い空間にて、
ごくごく気軽に俳句を楽しんで頂くことが叶いました。

この場を借りて、あらためてみはらアーカイブスさんのご協力に感謝
私 巫依子も、以下3句を展示頂きました。

 島人のひとり港に春寒し
 千本の桜散らしめ島廻風
 花石蕗の盛り過ぎしを歌碑たづね

本当にありがとうございました。

俳句という文芸と出会えたお陰様で・・・
私の人生、これまで大変多くの豊かさに預かっています。
吟行には、普通のお出かけとは違った、俳句を通してものを見る眼になっているからこその気づきが数多くあります。
今後もシトラス俳句吟行会では、皆さんと共に、
無理なき範囲で楽しく・・・
芸予瀬戸内の素晴らしい見どころを吟行して行けたらと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
posted by Senju at 15:24| Comment(0) | ◆気ままに十七音